月別アーカイブ: 2015年8月

残暑お見舞い申し上げます

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

昨日は、診察終了後に前回お話した脊椎圧迫骨折で入院された患者さんの様子を見に行かせて頂きました。私が病室へ伺った時には理学療法士の先生とベッド上でリハビリをされていました。ご本人さんの回復への意欲が高い方なので、きっとよくなられると思います。

高齢者でも独居できる方が増えていますが、やはり予備能力は減っているため、わずかの体調の変化で生活自体が困難になる方も見受けられます、以前にお話ししたフレイルという状態ですが、そのような方の日常生活の手助けになれるように、来院された方やご家族のお話にスタッフ全員が耳を傾けることができるようにしたいと思います。

暦の上では8月7日に立秋ですが、まだまだ暑い日が続きますので、脱水や熱中症にはくれぐれも注意してください。

初めまして!

皆さん、初めまして!
片岡整形外科リウマチ科 受付の大野です。
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は私の自己紹介をさせていただきます。
血液型はA型。
誕生日は8月15日。な、な、なんと!今日は私の28歳の誕生日です!!
座右の銘は「継続は力なり」、
好きな食べ物は、甘エビ・枝豆・唐揚げです。
以前は犬の訓練士として働いていました!
今は趣味で犬の訓練競技会に出場しています。
秋の全国大会に向けて猛特訓中です!

これからも皆さんを明るく、笑顔でお出迎えしたいと思っております。
よろしくお願いいたします!!

お盆休みと救急医療

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

すでにお知らせしているように、当院は今年お盆休みをとりません。開院間もなく、長く診ている患者さんが少ないので、体調に変化があれば診療できるようにしておきたいという理由です。

さて数日前、一年前に脊椎圧迫骨折をおこし、ある病院に入院されていた患者さんがお見えになりました。再び転び、背中が痛いそうです。レントゲンでは、新たな骨折の可能性もありましたが、患者さんは入院はいやとのことで、独居でしたが一旦自宅での安静で経過を診ることになりました。しかし今日、やはり一人暮らしは無理とのことで、入院したいとご家族から電話がかかってきました。

診療中でしたが、いくつか近隣の病院に連絡したところ、別の病院(まだ開業のご挨拶にも行けていないのですが。。。)に無事入院できることになりました。その旨をご家族にお伝えしたところ、感謝のお言葉を頂きましたが、本当は病院の先生方が感謝されるべきなのです。実は、整形外科の先生が今日も手術中とのことでしたが、その後に診てくださるとのことで、本当に頭が下がります。

当院は定期的に休診していますが、病院は入院患者さんの診療に加えて、24時間365日救急患者さんに対応できる体制をとり続けています。病院にお盆休みはないのです。今日のような急な依頼に対応して頂けるのは本当にありがたく、病診連携の重要性を痛感しました。また、今後もそのような対応をしていただくためには、リハビリテーションなどの外来診療体制を整え、患者さんや病院の先生方から信頼されるクリニックになり、できる限り病院の先生方に負担をかけないようにすることが地域医療への貢献となリます。

こういった経験が、地域の方に安心してかかって頂けるクリニック作りのおおきなモチベーションになります。本日は本当にありがとうございました。

診断書について思うこと

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

今日はすこしいいことがありました。自宅の最寄りの駅までは自転車で行き、その後地下鉄に乗っているのですが、帰路に自転車のカギを確認するとないのです。落としたのかと思いましたが、実はカギをかけ忘れていたのです。日本は治安がよいのでしょう、自転車はカギがかけられないまま、その場所にありました。ありがたいことです。

さて本題ですが、当院に厚生年金の障害年金診断書をお持ちになられた患者さんがおられました。更新のための受診でしたので、前に書いてもらったところでお願いされたらどうですか、とお答えしたところ、通院していないから書けないと言われたそうです。その後、当たった数軒も全てかかりつけでないからと断られたため、開院間もない当院を受診されました。

医療機関ではいろんな種類の診断書を書くことがありますが、その中でも身体障がい診断書や障害年金の診断書は記載事項が多く、可動域の測定なども時間がかかります。これまで、公的な病院に勤めていた時に脊髄損傷や関節リウマチの患者さんの診断書を書いてきた時もお一人にそれなりの時間がかかっていました。したがって、医師が一人しかいない診療所では手に余ることもあります。一方、公的な病院は紹介状がないと受診できず、診断書希望では難しいかもしれません。今回の患者さんはお気の毒としか言いようがない状況であり、お引き受けしましたが初診で診断書を書くのは難しいため、何度か通院して頂く必要があると説明しました。このように診断書難民のようになっている方が他にもあるのかもしれないと思うと、なんともやりきれない気分になりました。

いまは、急性期のリハビリが終わると病院の外来でなく、地域の診療所へ逆紹介されることが多く、それはそれで機能しているのですが、この患者さんのように医療システムが実情に合わない場合もあります。これは行政や自治体を含めた社会全体として考えるべき問題です。しかし、そのような抜本的な改革は時間がかかりますので、現在お困りの方にとっては問題解決になりません。当面は受付や検査、会計などのシステムを改善することで時間の無駄を少なくし、できるだけ患者さんに向き合える時間を作ることで、地域に貢献できるようになりたいと思っています。

千里リウマチ連携の会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

スタッフの投稿がありましたので、休んでいました。

8月8日土曜日に「千里RA(Rheumatoid Arthritisの略。関節リウマチのことです)連携の会」に参加しました。午後5時の開始だったのですが、急な大雨と雷と驚きました。

初参加なのですが、済生会千里病院と千里ニュータウンの開業医の先生方との地域連携を目的とされて、今年で6回目だそうです。ちなみに、済生会千里病院は前身の新千里病院時代に日本で初めて登録医制度を導入されたのだそうです。私も子供の頃、新千里病院にはよくお世話になっていました。

さて、講演会の内容はメトトレキサート(MTX)の副作用と使い方の話でした。最初に済生会千里病院の薬剤師さんから、MTXの副作用の事例とその予防というお話がありました。日常臨床に基づいた講演で、陥りやすいポイントを改めて確認できました。

もうひとつのお話は、大阪市立大整形外科の先生のお話でMTXを中心にどのように副作用を抑えつつ、効果的に使うかというお話でした。

ご存知のようにMTXは非常に有効性の高い薬ですが、反面副作用も多く、用量に関係のないものもあります。また、リウマチの治療は長期に及ぶこともあるため、患者さんも高齢化し、肝臓や腎臓の機能が年齢なりに低下することもあるため、薬の減量も考えねばなりません。そのようなときにどうするのか、そしてMTXは週に1日か2日だけ服用するという特殊な用法なのですが、どの程度の量をどのように分けるのがよいのかということも、基礎的なデータを示していただきながら、教えて頂きました。

以前にもお話した八尾市立病院のリウマチ専門外来では、コントロールの難しい患者さんを、大阪市立大にはよくお願いしていましたので、会のあとにお礼とご挨拶をさせてもらいました。

講演終了後には、懇親会がありましたが温かくお迎えいただき、また済生会千里病院の整形外科の先生方ともお話ができて、非常に有意義でした。

今後も、患者さんのためにも病院の先生方とも連携し、必要かつ十分な医療を提供できるようにこのような機会を生かして勉強を続けていきたいと思います。