
近頃『 外反母趾、足底腱膜炎、足底筋膜炎、扁平足、開張足、巻き爪、鶏眼 、胼胝、中足骨骨頭痛、種子骨障害』など、前足部の痛みを訴えて来院される方が多く見受けられます。
まず、名称が似ている『 足底腱膜炎 と 足底筋膜炎 の違い 』から説明すると、痛みが生じる『 タイミング 』に違いがあります。
【 足の基礎知識 】

by.レオナルド・ダ・ヴィンチ
【 外反母趾について 】
外反母趾の予防・ケアで、指を広げるアイテムがありますが、外反母趾が発症する直接的な原因は、前足部・内側に荷重することで『 中足骨が広がる 』ことで起こります。
細かく言うと、足を踏み込んだ時、床の反力で上に持ち上げられた中足骨が、内側に回る動き(内反)をしながら 横に広がります。

前足部・内側荷重で歩行する度、母趾は外反方向(小趾側)へ引っ張られ、歩けば歩くほど悪化します。
もちろん、骨をつなぐ靭帯(深横中足靱帯)は緩み、足の横幅が広がり『 開張足 』になります。
『 開張足 』になると、横アーチの頂点(第2中足骨頭)が下って刺激するため、中足骨頭痛やモートン病、胼胝、鶏眼が形成されます。

【 母趾の付根の骨(第一中足骨)について 】
① なぜ広がる?︰足の甲の関節(横足根関節)が緩み過ぎて、土踏まずで土を踏んでいる(内側アーチが潰れる方向に動いてる)
② なぜそうなる?︰足首の骨(距骨)が内側に回りながら、踵から着地するから。
③ なぜそうなる?︰下腿が内旋(オーバープロネーション)するから 。(足首に回る可動域はなく、下腿は関節している距骨と一緒に回る為)
④ なぜそうなる?︰身体は連動して動いている為、大腿骨は内旋し、骨盤が前傾するから。
上記のような『 運動連鎖 』が常に起こっているからです。
全てに共通する事は『 オーバープロネーション & 前足部 荷重が原因 』と言っても過言ではないと言うことです。

【 オーバープロネーション(過剰回内)とは】
歩行時の着地の際、外側で支えきれず、足部が過度に内側に傾くため、土踏まずの内側アーチが崩れます。
つまり『 土踏まずに重心をかけて歩く 』この状態を『 オーバープロネーション(過剰回内)』と言います。
【 オーバープロネーションを抑制するために 】
上記を試してみる価値はあると思います。
『 足 』について、私の知識内で知っている内容を話しましたが、残念ながら米国足病学会員など、足の専門資格を有した専門家ではありません。足はそれほど奥が深く難しい分野になります。そこを考慮して読んで頂けると幸いです。
