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一太郎

こんにちは
リハビリの鈴木です。

毎日楽しみにしている日経新聞の「私の履歴書」、3月はジャストシステム創業者の浮川和宣氏です。

浮川氏は、学生時代に知り合った妻・初子氏と、ゼロからジャストシステムを立ち上げ、日本初の本格的漢字仮名変換システム「一太郎」を世に送った方で、無から創業した経営者の一代記は大変面白い。

現在パソコンにインストールされている文書作成ソフトは「Word」一択ですが、 「一太郎」は大変使い勝手のいいものでした。
パソコンに精通しているわけでもなく、ジャストシステムが本社を徳島に置いていたことも知りませんでしたが、今のようにAIがない時代に、ATOKのかな漢字変換機能はほんとうに素晴らしいものだったとしみじみ思います。

柔道整復師・橋本です!

人が動作をする時『 一部分だけ、動かす 』のではなく『 連動しながら、複雑に動かす 』ことの方が多いのではないですか?


例えば『 ボールを投げる動作 』


脚で地面を蹴った力を、『 下半身 → 体幹 → 上半身 → 腕 』と力を伝える事によって、速いボールを投げることができます。


この様に、筋肉や関節が『 連動して動く 』事で力を発揮することを、『 運動連鎖(キネティックチェーン)』と呼んでます。

【 ① 開放 運動連鎖(OKC:open kinetic chain) 】

『 力 を出した結果、身体の末端が動く運動 』を言います。
例えば、脚の 大腿四頭筋 を鍛える『 レッグエクステンション 』
体幹が固定されていて、大腿四頭筋 が 力 を発揮した結果、末端が動く為『 OKC 』となります。

【 ② 閉鎖 運動連鎖(CKC:closed kinetic chain) 】

『 力 を出した結果、身体の本体が動く運動 』を言います。
例えば、脚の 大腿四頭筋 を鍛える『 スクワット 』
脚が地面に固定され動かず、膝の曲げ伸ばしを行った結果、本体が動く為『 CKC 』となります。

【 大事 】

ここで大事なポイントは、両方とも、『 大腿四頭筋が 力 を出した 』ここは同じです。

『 末端が動く or 本体が動く 』ここが違います。

同じの 力 の出し方でも、結果として起こる出来事に差がでます。

皆さんは、この違いをどう思いますか?

【 質問 】

『 スクワット と レッグエクステンション 』大腿四頭筋に同じ 50kg の負荷がかかる場合、どっちのトレーニングをしますか?
『 大腿四頭筋 が 力を出した 』と言う点では、どっちも同じです。

では、どっちのトレーニングをしますか?

【 答え 】

『 走りたい人、ジャンプする人 』『 スクワット(CKC) 』
サッカーのように『 キックする 』なら『 レッグエクステンション(OKC) 』

、、、と、考えるかもしれません。ただし、よく考えて下さい!!
サッカーのように、キックする方は『 レッグエクステンション (OKC)』ですが、地面を踏ん張る方は『 スクワット(CKC) 』なんです。

また、同じ『 スクワット 』を見ても意味が変わります。
よく『 膝を前に出さない 』と教えられます。

股関節の『 屈曲伸展のトレーニング 』と言う点では 良い のですが、
『 膝を前に出さない意識 』ばかり考えて、『 地面を強く踏んでいる 』と言う意識がありません。
これだと、競技特性・力強く動く・パフォーマンスと言う点では マイナス に働きます。

もう一度言います!!

『 地面を強く踏もう 』と意識した瞬間、膝を出さないフォームにはなりません!!(※ ジャンプすれば、分かります)

真下に下がり、真上に上がる。
『 地面を強く蹴る 』動作の方が『 活動の実用性 』と言う点では 有利に働きます!

競技特性や活動の実用性、パフォーマンスを考えるなら、
閉鎖 運動連鎖(CKC:closed kinetic chain)の考え方で、色々見直すと 良い かも知れません。

ただ、ボディーメイクなど、筋肉を大きくしたい場合は話が変わります!!
開放 運動連鎖(OKC:open kinetic chain)を意識した方が、筋肉を集中的に鍛えられます。

今回は『 運動連鎖 』という考え方から『 OKC・CKC 』の違いを紹介しました。 

普段の筋トレでは、特に 意識 することはないかもしれませんが、競技パフォーマンス向上として筋トレを考えている人は、意識して頂くと 良い結果 に繋がるかも知れません。

『 OKC・CKC 』は、どっちが優れているというわけではありません。
その人が、どっちを『 主役 』にするかで意味が変わるので、目的や場面によって使い分け、効果的にカラダ作りをしましょう。