千里中央駅直結 SENRITOよみうりの片岡整形外科リウマチ科です。
2月18日に、新規開業に対する近畿厚生局の個別指導がありました。適正な保険診療を、指導して頂く機会です。ネットなどではいろいろと恐ろしいことが書かれており、すこし緊張しましたが、指導していただいた技官の先生からは、非常に親切に診療録の書き方などをご指導いただき、また記載の良い点もいくつか評価して頂けて、大変有意義でした。これからも地域医療に貢献してくださいとのお言葉をいただき、気持ちを新たにできました。
2月27日は、3つの会に出ました。最初は、内科の先生による糖尿病と末梢血管障害のお話でした。病院勤務時代は、糖尿病で足が壊死した患者さんの切断もしていて、そのときにも意外と痩せている人が多いなあと思っていたのですが、それがデータで示され、印象的でした。また、一番衝撃的だったのは、下肢の切断が必要となる患者さんでは、糖尿病の有無が生命予後に無関係であるというデータで、下肢の循環障害自体が生命予後を悪くする可能性がありそうですが、その背景はまだ不明とのことでした。また、下肢の循環障害では、間欠性跛行と言って、連続しては歩けないが休むと改善するという症状が典型的なのですが、そのような症状がないまま、足に色が悪くなる患者さんも多いということを教えて頂き、非常に有用でした。というのも、間欠性跛行は、腰の神経障害でも起こるので、整形外科には多くの患者さんがおられますし、また整形外科に来られる患者さんで糖尿病を患っておられる方もありますので、そのような症状に注意はしていたのですが、改めて教えて頂ける貴重な機会でした。
二つ目は、済生会千里病院の連携の会で、救急医療のありかたをうかがいました。もともとは、交通事故対策として、救急医療が必要となったともことですが、最近は外傷が減ってきて、高齢者の病気が増えているとのことでした。救急医療の性質上、夜間の手術の方が多いというデータを拝見し、ありがたみを再認識しました。
最後に、東京オリンピック関連の仕事もされている阪大の中田先生に、スポーツの定義から、最新の膝手術、スポーツと健康医学の未来までお話しいただきました。阪大が箕面の船場にキャンパスを移転し、そこにスポーツ医学の拠点をつくるということですから、ますます千里が活気づくことを期待しています。