タグ別アーカイブ: 整形外科

献血してきました

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

5月3日に献血してきました。時間が空いたときに献血車や献血ルームの前を通れば、これまでも献血はしていたのですが、2年ぶりです。

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大阪では梅田グランドビル日本橋心斎橋(以前は場所が違いました。)の献血ルームを利用したことがあるのですが、今回は、初めてなんばの献血ルームに行きました。献血ルームは、どこでも飲み物や新聞、雑誌が提供されるきれいで静かな部屋なので、非常に落ち着きます。また、血圧測定や血液検査もしてもらえるので、健康管理にも役立ちます。たしかに採血はすこし痛いのですが、日ごろ患者さんにそろそろ検査した方がいいですよと、言っているのですから時々は自分でもその痛みをわかっておいた方がよいでしょう。

さて、私の献血歴は実に30年以上になります。といっても、回数は10回程度ですし、そもそも最初は自発的に献血に行ったわけではありません。

きっかけは、高校に献血車が来て、みんなで献血をしたことでした。高校生に献血させることには、いろいろな議論があるようで、最近は行われていないようですが、私にとっては一度体験することで献血が非常に身近になりました。その後、しばらく献血から遠ざかっていましたが、大学生時代に札幌の地下街にあった献血ルーム(今はないようですから、記憶違いかもしれません。)の前を通りかかって2回目をして以来、途切れ途切れに続けている次第です。

病院勤務の時は、手術などで輸血を必要とする機会もあったため、血液が足りないと非常に困っていました。また、自己血輸血といって手術の前に患者さんの血液を貯めておく献血と似たようなこともしていました。日頃血液を使わせてもらっていたので時々献血していましたが、針刺し事故の後などは、断られた時もありました。

輸血は、多くの方の善意で支えられているものですから、強制やなんらかの見返りを期待することはできない、本当の意味でのボランティアです。大きな災害があるとボランティアに行かれる方が多く、本当に感心させられますが、献血なども比較的身近にできるボランティアですから、多くの方のご協力を頂ければと思います。

学びて思わざれば

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理学療法士の串崎先生が哲学者カントの言葉、「実践なき理論は無力であり、理論なき実践は暴力である」を紹介されていました。

恥ずかしながら私は知らなかったのですが、論語にも似た言葉があります。

子曰、学不思則罔、思不学則殆。

子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。

孔子先生はおっしゃいました。

「どんなに勉強しても、自分で考え、研究しないかぎり本当の知識とはなりません。しかし、自分で考えるだけで人の知識や経験を学ぼうとしなければ独善におちいるのです。」

理論を学び、自分で考え、そして実践することの大切さは、洋の東西を問わず賢人の教えるところなのでしょう。それに三省が加われば理想的です。もちろん凡人にその境地は程遠いのですが、そういうことを目標とするだけでもすこしは足しになるかもしれません。

久しぶりの発表

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ご報告が遅れましたが、4月23日土曜日は以前に勤めていた八尾市立病院が中心になっている八尾整形外科懇話会に参加しました。

開院以来できるだけ講演を聴きには出かけていましたが、今回は久しぶりに自分で発表しました。リウマチ科も標榜していますので診断に迷うようなケースもあり、みなさんに紹介したのですが、いろいろなご意見を頂き大変勉強になりました、

人に話すことが最大の学びになるとはよく言われることですが、準備しながら疾患の知識を再確認することも多く、やってよかったと思いました。

確かに時間と手間はかかりますが、今後もできる範囲で自分の経験を振り返る作業はしていきたいと思います。わからないことを気に留めておくと、ずっと後に解決することもありますし、そうやって得た知識は鮮明に記憶に残ります。わからないことは苦しいので、ついつい先送りにしがちですが、もう少しだけと粘ることで新たな展望がひらけることもあります。有名な医学者が『明日の教科書は患者さんの中にある。』という言葉を残しておられますが、一人一人の患者さんに真摯に向き合うことから得られるものはそれだけ大きいということなのでしょう。診療所での限られた時間と医療資源の中でも、工夫次第で診療のレベルを上げていくことはできると信じて、明日からも頑張ろうと思います。

図書館に行きました

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新緑のさわやかな季節になりました。今日は、子供と図書館に行きました。大学や病院以外の一般図書館に行くのは、十何年ぶりですが非常に良かったです。

椅子や机も完備されているのはもちろん、係りの方も非常に親切で2冊ほど本を完読しました。ただ、行楽日和の午後2時という時間もあったのかもしれませんが、子供と高齢者の方しかおられませんでした。カフェなどでの読書会などが流行っているとテレビでやっていましたが、これだけの設備ですから、閲覧だけでなく討論などもできるような形で開放できれば、さらに利用者が増えるのかなあとも思いました。いずれにせよ、公の文化施設ですから、今後もみんなで大切に守っていきたいものです。

千里での医療機関連携

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

すこしブログをさぼっていましたが、今日の午後は済生会千里病院へ紹介した患者さんの様子を伺いに行きました。術後経過も良好なようで、私も安心しました。済生会病院では、地域連携の方がいつも非常に丁寧な対応をしてくださるので、患者さんを引き受けて頂いた上にお礼を言われると恐縮してしまうのですが、私のような開業医には非常に心強い存在です。

実は、先週土曜4月16日に済生会千里病院の登録医総会があり、今週月曜18日には千里医師連合の総会と、千里近辺の医療機関にかかわる集まりが連続してありました。執刀される先生ともお話をできる機会ですので、できるだけ参加するようにしています。そんな中、当院へ骨折の患者さんなどがお見えになり、今週だけで3人の方を済生会病院にて手術して頂いています。

また、開院から9カ月余りが過ぎ、徐々に手術が必要な患者さんも増えてきたため、箕面市立病院市立豊中病院市立吹田市民病院相原病院人工関節センターなどで手術を予定されている患者さんが4、5人おられます。これらの病院の先生方とも講演会や勉強会などを通じて、できる限り直接お話しすることで連携がスムーズになるようにしています。また入院された際には、できるだけ患者さんの様子を伺いに行くつもりです。

千里周辺はいろんな診療科のクリニックがあり、自分で決着をつけられないときはすぐに患者さんに近くのクリニックへご紹介できるうえに、手術や入院の必要な患者さんの受け入れにも、病院が協力的なので非常に恵まれた環境だとは思います。しかし、その環境を生かすも殺すも、私自身にかかっています。それには、勉強を続けて周囲の先生から信頼されることは当然として、医療施設連携にかかわってくださる事務方あるいはコメディカルのみなさんへの感謝を忘れないことも非常に大事と思っています。所詮、医師だけでは医療は成り立ちませんので、できるだけ多くの方とつながり、患者さんに良い医療をよいタイミングで提供できるようにしたいと思っています。それこそが、地域医療の原点ではないでしょうか。