日別アーカイブ: 2015年8月11日

千里リウマチ連携の会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

スタッフの投稿がありましたので、休んでいました。

8月8日土曜日に「千里RA(Rheumatoid Arthritisの略。関節リウマチのことです)連携の会」に参加しました。午後5時の開始だったのですが、急な大雨と雷と驚きました。

初参加なのですが、済生会千里病院と千里ニュータウンの開業医の先生方との地域連携を目的とされて、今年で6回目だそうです。ちなみに、済生会千里病院は前身の新千里病院時代に日本で初めて登録医制度を導入されたのだそうです。私も子供の頃、新千里病院にはよくお世話になっていました。

さて、講演会の内容はメトトレキサート(MTX)の副作用と使い方の話でした。最初に済生会千里病院の薬剤師さんから、MTXの副作用の事例とその予防というお話がありました。日常臨床に基づいた講演で、陥りやすいポイントを改めて確認できました。

もうひとつのお話は、大阪市立大整形外科の先生のお話でMTXを中心にどのように副作用を抑えつつ、効果的に使うかというお話でした。

ご存知のようにMTXは非常に有効性の高い薬ですが、反面副作用も多く、用量に関係のないものもあります。また、リウマチの治療は長期に及ぶこともあるため、患者さんも高齢化し、肝臓や腎臓の機能が年齢なりに低下することもあるため、薬の減量も考えねばなりません。そのようなときにどうするのか、そしてMTXは週に1日か2日だけ服用するという特殊な用法なのですが、どの程度の量をどのように分けるのがよいのかということも、基礎的なデータを示していただきながら、教えて頂きました。

以前にもお話した八尾市立病院のリウマチ専門外来では、コントロールの難しい患者さんを、大阪市立大にはよくお願いしていましたので、会のあとにお礼とご挨拶をさせてもらいました。

講演終了後には、懇親会がありましたが温かくお迎えいただき、また済生会千里病院の整形外科の先生方ともお話ができて、非常に有意義でした。

今後も、患者さんのためにも病院の先生方とも連携し、必要かつ十分な医療を提供できるようにこのような機会を生かして勉強を続けていきたいと思います。