日別アーカイブ: 2015年8月2日

お盆

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

本格的に暑くなってきました。まさに盛夏という感じですが、お盆も近くなりましたので和尚さんにお勤めをして頂きました。

母を亡くしてから片岡家の仏壇は我が家に移っていますが、以前の仏壇はとても置けませんので、小さな仏壇に変えました。ですからお供えもたくさんできませんが、一応回り灯篭もあります。その前でお経をあげて頂き、私たち家族は手を合わせて念仏を唱えました。

毎年お盆の準備をすると、ご先祖が戻ってくださるんだなと、なんとなく和んだ気分になります。子供のころ、祖父母が座敷にあった仏壇の前でお盆の準備をしていた記憶もよみがえります。ナスやキュウリに楊枝を刺して牛や馬を作ったり、とくに回り灯籠は組み立てるのが興味深いだけでなく、あかりを消した部屋の中での神秘的な美しさに心を惹かれたものでした。ご先祖を思い出すということこそが、この世に戻られるということなのでしょうか。

このように懐かしさで心を落ち着け、気持ちを新たにするということが、年中行事の大きな効用かもしれません。実際、患者さんのお話を聴くにつけ、本当に心の状態が体に影響することを実感しています。

みなさまも暑い日が続くようですが、ストレスをためずにお身体を大事になさってください。

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講演会2

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

昨日は、私が所属する大阪大学整形外科の開業されている先生方の集まりに参加してきました。今年の七夕に開院したばかりで、末席もいいところですが、先輩からお誘いいただきましたので足を運びました。

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講演は、「脳性麻痺の基礎」と「こども病院の歴史」でした。

「脳性麻痺の基礎」では、新生児医療の発達で早期出産での救命率があがったために、脳性麻痺の発生率は下がらないという話がありました。また、小児期は脳性麻痺のリハビリや治療を小児病院が受け入れているが、成人になってからの受け入れ先がないこと、また介護の必要な患者さんが大きくなると、当然その親御さんも年をとられるわけで、そのような状態を地域の医療機関と専門病院が連携することで解決したいという話もあり、患者さんとその家族がいかに困難な状態にあるかということを再認識させられました。

「こども病院の歴史」は私が入局したときの教授である小野先生のお話でした。84歳になられるとのことでしたが、70歳前に母を亡くし、先日母の兄(小野先生の10年くらい後輩にあたるはずです。)も亡くした身としてはお元気な姿にため息がでるだけでした。内容は、脳性麻痺の講演とも関連する肢体不自由児の療養というものの歴史から、日本人が大きくなっていることで減っている疾患もあるのではないかという指摘までひろがり、その視野の広さに、多面的にものを視ることがいかに大事かということの認識を新たにしました。

堅い話になりましたが、講演会のあとの懇親会ではひさしぶりに会う先輩、同期、後輩と楽しい時間を過ごせました。

以前にもお書きしましたが、開業すると医学的な知識、情報が入りにくくなりますので、このような会は非常にありがたいものです。しかも勉強しながら、人のつながりもできるこのような機会を生かして、地域に貢献できるようになりたいと思います。