雨風の日に

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

台風11号のせいで、大変な雨と風の一日でした。その中でも患者さんがお越しになるということはお困りの方がそれだけ多いということなのでしょう。すこしでもそのような患者さんの助けになれればと思い、医学知識の勉強は当然ですが、言葉を大切にした診療を行うつもりです。

話は変わりますが、ピースという漫才コンビの又吉直樹さんが芥川賞を受賞されました。すごいとしか言いようがありません。言葉というものを武器に笑いをとるだけでなく、文章にして人の心を動かすというのはただごとではないでしょう。

強い雨を眺めながらそんなことを考えていると、「篠突く雨」とか「車軸を流すような雨」という学生時代に習った表現を思い出し、日本語の豊かさを感じるとともに、懐かしさもこみあげてきて心が温かくなりました。

ところで、リウマチという言葉は、ギリシャ語で「流れる」ということを意味しているそうです。医聖ともいわれるヒポクラテスが、「悪い液体が流れて、体中に移っていく病気」として「リウマティスモ」と呼んだことがリウマチの語源だと言われています。ヒポクラテスは紀元前400年ごろのギリシャの人ですから、そんなに昔から長い間リウマチは人々を苦しめてきたわけですが、生物学的製剤の出現はリウマチを治療できる病気にしました。私も微力ながら、この千里中央でリウマチ患者さんの治療に貢献できればと思っています。

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