日別アーカイブ: 2015年7月26日

講演会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

昨日は診察のあと、講演会に出かけました。これまで病院勤務していたときは、意識せずとも周りの医師からいろいろな知識を与えられていましたが、開業しますと情報は自ら求めないと、なかなか手に入りません。

内容は小児整形外科の診かたと慢性腰下肢痛の治療でした。(画像がわるくてすみません。)

150725_1933

150725_1934

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小児整形外科は疾患の種類が多いうえに、小児科の患者さん(中には白血病や神経芽細胞腫などの悪性腫瘍であった経験さえあります)が痛みを訴えられて受診されることもあるのですが、少子化や啓蒙活動による予防などで発生数は減少しており、一人の医師が経験できる数も少なく、悩むことが多いのも事実です(ちなみに整形外科はorthopedicsと言いますが、orthoは正しくする、 pedicsは小児という意味で、もともと子供の手足の変形矯正から整形外科は始まったのですが。。。。)。講演はポイントを絞った内容で、非常に有益でした。子供の場合、骨の成長過程ではレントゲンよりも、エコーによる診断が多くなるということも知識としては知っていましたが、どのような際にどのような疾患を考えて、どのように検査するかという実際的な内容まで含まれていて、本当に明日からの診療に役立つ内容でした。

次の慢性腰痛の演題では、難治性と思われる腰痛でも、運動療法で改善する例があり、必ずしも難治性=心因性ではないというお話がありました。とくに運動療法による意欲向上のために患者さんにも運動記録をつけて頂き、医療スタッフが患者さんの努力を認めることが、疼痛に改善につながるという話は目から鱗が落ちる思いでした。また、腰痛のために体幹の深部筋を鍛える必要がありますが、どのような体操が望ましいのかという話があり、ハンドニードローイング(腹式呼吸です)の効果について、筋肉にかかる負荷のデータを示されました。整形外科のクリニックには骨粗鬆症をはじめとして腰痛の患者さんが非常に多いですから、こちらも非常に有益でした。せっかく新しい知識を得たのですから、明日からの診療に役立てようと思います。

暑い日が続くようです。ブログを読んでいただいた皆様もくれぐれも熱中症にはご注意ください。