タグ別アーカイブ: 骨粗しょう症

あけましておめでとうございます

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

12月28日に仕事納めをしたあとも、比較的穏やかな日が続き、今日も晴天に恵まれました。

一年の計は元旦にありと言いますので、今年の目標を。

開院時の患者さんとのコミュニケーションを大切にして、治療の選択肢を幅広くするというのはそのまま継続したいと思います。そのうえで、なんとか診療のシステムの無駄を省き、もう少しの待ち時間短縮を目指したいと思います。

個人的には、できるだけ運動をして、75キロくらいまで減量したいです。なかなか、ハードルは高いですが、患者さんに減量や運動を指導している以上、自分だけさぼるわけにもいきませんから、ここに記して、ときどきこのブログでもご報告いたします。

 

 

今年も残りわずか…


看護師 石川です。
本格的な冬の到来を迎え、風邪などひかれておられませんか?
楽しいXmasが過ぎ、早いもので今年もあと数日となりました。

来年も笑顔や気遣いを忘れず頑張って参ります。

皆様にとって2016年が素晴らしい年になりますように心からお祈り申し上げます。

よいお年をお迎えくださいね。

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大阪骨折研究会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

12月12日に骨折の研究会に参加しました。整形外科で、骨折はメインの外傷ですが、なかなか一筋縄にはいかないところもあり、その治療法なども進歩しています。

とくに最近は、材料の進歩、関節や骨の機能の解明で、手術方法や適応も拡大しており、そのような骨折などの陥りやすい点などが、討論されていました。

とくに、ここ数年で問題となっている骨粗鬆症治療に伴う非定型骨折やなかなかよい解決法のないリウマチの人工関節術後の骨折などは、当院に通院中の患者さんにも関連のある演題もあり、興味深く聴いてきました。

学問としての医学はほんとうに日進月歩で、毎日新たな実験結果などが論文に発表されています。しかし、それが標準的な医療として認められるまでには、すこし時間がかかります。そのタイムラグを少なくするように、まだ評価の定まっていないことでも新たな情報を得られる機会はできるだけ多くしたいと思い、ときどき研究会などには参加するようにしています。

骨質について

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

12月5日に豊中市医師会主催の骨粗鬆症講演会に参加しました。

最初に豊中保健所から骨粗鬆症検診の話があり、踵の超音波で検診を行っているが、検診受診率は0,6%にとどまっており、今後も啓発をつづけるという事でした。当院も骨粗鬆症の治療、骨折予防は非常に大事と思っていますので、保健所や医師会のアンケートでは、二次検診を含めて積極的に協力すると回答しています。

もうひとつの話は、整形外科の先生による骨の質の話でした。糖尿病と骨粗鬆症の回で書きましたが、糖尿病や動脈硬化では骨折リスクが上がり、骨粗鬆症になりやすいことが知られていますが、実は骨密度が低下していないことも多いのです。これは肥満などで体重が重くなると骨が太くなることなども関係していると考えられていますが、それでも骨折は多くなります。骨密度は骨の量を表しますから、やはり骨の質が悪いのではないかと推測されるわけです。骨質には非常に興味がありましたから、この講演は楽しみにしていました。

骨は鉄筋コンクリートに例えられます。その鉄骨はコラーゲンからできています。いかに鉄骨が多くても材質が悪ければ、壊れやすくなります。確かに日常の診療でも、背骨の骨折(=脊椎圧迫骨折)があるのに、骨密度が低くない患者さんがおられ、骨質が悪いのだろうと漠然と思っていましたが、実はそのような患者さんは骨粗鬆症のうちの2割程度はおられるようです。

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(YOMIURI ON LINEより転載)

コラーゲンには多くの型があり、皮膚や骨はⅠ型、、動脈はⅢ、Ⅴ型を多く含んでいます。生活習慣病では、動脈が傷むわけですからコラーゲンが悪くなっています。これと同様のことが骨でも起きるわけです。実は生活習慣病でもコラーゲンの量は減らず、コラーゲンをつなぐ架橋(=梁)が悪くなり、強度が落ちるそうです。骨質については、まだ検査法などが確定していないようですが、骨質の研究は日本が世界をリードしているとのことです。

慢性炎症が動脈硬化、がん、老化に影響するという説のとおり、体が悪くなるということは、怪我など以外では全身に影響が及ぶ訳ですから、私たち整形外科医も運動器だけでなく、ほかの臓器にも注意を払っていかなければならない、と再認識させられました。喫煙が大きな原因となるCOPDという呼吸器疾患でも骨粗鬆症が合併することはすでに知られていましたが、そのCOPDの治療に骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートが有効という報告もあり、その広がりや進歩からは目が離せません。

今後もできるだけ勉強して、生活習慣病としての骨粗鬆症という観点からも、整形外科以外の先生方と協力して地域の健康に貢献したいと思います。

 

骨密度検査の講習会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

11月29日、骨密度検査(DXA)の講習会を受けてきました。骨粗鬆症の検査としては腰椎、大腿骨近位部のDXAが国際標準ですが、精度よく検査しないと意味がありません。

そこで、骨粗鬆症財団では講習会を行い、検査の標準化を目指しています。

ご存じのように、骨粗鬆症では骨折がおこりやすくなりますが、それは骨の量が減ることと骨の質が落ちることによります。いまのDXAでは骨密度(=骨の量)を測っています。

講習会では、骨粗鬆症の病態からDXAでの骨密度の具体的な検査法を3時間以上にわたり、解説して頂きました。会場もほぼ満員で、質問も多数あり、骨粗鬆症に対する関心の高さが伺われました。私も骨の質の測り方を質問して、最近の研究動向を教えて頂けました。

以前にご紹介した辻野先生も会場に来ておられ、熱心に聞いておられました。私も負けないように今後も勉強を続けていきたいと思います。