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神経の病気について

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

朝夕は急に肌寒いほどになってきました。早いもので、今年も2か月を残すのみです。7月に右も左もわからないまま開院し、4カ月が過ぎました。スタッフにも恵まれ、予想よりも多くの患者さんが診察にお見えになっています。それに伴い理学療法士も増員し、リハビリも充実しました。

さて、10月31日土曜日に北摂疼痛セミナーに参加し、神経の病気の講演を聞いてきました。神経の病気は、ご存じのようにしびれや痛みを伴うので、頭痛以外は整形外科を受診されることが多いのです。そのなかには、いわゆる神経難病も含まれており、診断や治療に悩むことも多いのですが、神経病を専門にしている内科医がまだまだ少ないこともあり、多くの患者さんがお困りのことと思います。講演では多くの画像を示されながら、ウイルス感染や免疫疾患を説明頂きました。また、抗ガングリオシド抗体を検査することで、免疫性の疾患を診断できるとうかがえたのは、明日からでも役に立ちそうなお話でした。

当院も地域やスタッフなど多くの方に支えられて、今日までやってこれました。今の恵まれた状況にはただ感謝するだけですが、それでもまだまだ改善の余地はあり、満足しているわけではありません。毎日少しでも前進できるようにしていきたいと思います。

骨粗鬆治療の講演

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

先週は患者さんが大変多く、ブログが更新できませんでした。10月10日には、心とリウマチなどの痛みについて考える研究会にも参加していたのですが、書き込みができていません。またの機会に書きたいと思います。

さて、10月17日土曜日は講演会が重なって、忙しい一日でした。14時から豊中市医師会の骨粗鬆講演会に参加しました。

ガイドライン作成の一人である講師から、実践的なお話が伺えました。

まず、骨粗鬆症の目的が骨折予防と健康寿命の延長であること。これは以前から言われていることです。ただ、そのための骨密度検査は大腿骨がすすめられるとのことでした。

その理由として、これまで腰椎の検査がすすめられていたが、腰椎には海綿骨が多いため、腰椎の骨密度が上がることが皮質骨の多い大腿骨骨折の予防につながらない可能性もあることを強調されていました。

また、骨形成促進剤といわれている副甲状腺ホルモン製剤は骨形成もあげるが、骨吸収もあげ、皮質骨が弱くなることもあるため、長期の投与はせずに、骨吸収を抑えるビスホスホネートデノスマブに切り替えるのが骨粗鬆症治療としてはよいのではないかとデータを交えて話されました。ちなみに、ビスホスホネートやデノスマブのあとに副甲状腺ホルモン製剤を投与するのはよくないというデータが出ているそうです。

その後は今後発売される薬のデータを示され、カテプシンK阻害剤と抗スクレロスチン抗体のお話もされ、今後も骨粗鬆症治療はどんどん変わっていくということでした。

当院はまだ開院3カ月余りですが、すでに骨密度検査は150件を越えています。幸い、予約なしでも、大腿骨を含めて骨密度が計測できる体制にありますので、今後も、地域の皆さんの健康寿命延長のために努力してまいります。

 

豊中市骨粗鬆症ネットワーク

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

10月になり、秋らしい爽やかな日が多くなりました。当院も理学療法士が2人入職し、より充実したリハビリテーションを目指しています。

10月3日の午後に、刀根山病院が中心となって、豊中市の骨粗鬆症についての病診連携についての集まりがもたれました。以前にも書きましたが、吹田市ではすでに骨粗鬆症の病診連携がなされているようですから、豊中市でもこのような連携の会が立ちあがるのは非常に良いことだと思います。

ご存知のように骨粗鬆症は1000万人以上の患者さんがいると考えられており、年間15万人以上が大腿骨近位部(ふともものつけ根、股関節の部分)骨折を起こしています。この骨折では、大多数の患者さんで手術が必要となるのですが、それでも歩行能力は落ちますし、高齢の方が多いため肺炎、認知症、血栓塞栓症などの重大な合併症の率も非常に高くなります。最近の試算では、平均寿命の延長に伴い、50歳以上の女性の20%が障害の大腿骨近位部骨折を経験すると考えられています。

従って予防が大切なのですが、症状がないこともあり、検診の受診率は非常に低いのが現状です。このような現状を打破しようと、表記の会が立ち上げられ、整形外科のみならず、内科や他の科の先生やコメディカルの方も参加されていました。

講演では骨粗鬆症の現況と地域連携パスの試案の説明を受けました。その後に豊中市保健所所長から保健所の役割と健康づくりのお話がありました。

懇親会でも、地域の連携に熱心な先生とお知り合いになれました。今後は年2回の会合が予定されているとのですから、微力ながらお手伝いできればと思っています。

はじめまして!

片岡整形外科リウマチ科リハビリ担当下家(しもいえ)です。

9月16日より当院にてマッサージ、ストレッチを中心に施術を行っています。     では私の自己紹介をさせていただきます。昭和50年生まれ、豊中市在住、2児の父親です。趣味は釣りや旅行、スポーツ観戦等で先日のシルバーウィークも家族で海釣りへ出掛け42センチの黒鯛をゲットしました。

10月に入り少しずつ秋が深まって過ごしやすい気候になってきました。スポーツの秋という言葉もあり身体を動かすにはピッタリの季節です。健康に日常を過ごすうえで運動はかかせないものですので、何もしていないという方は簡単なストレッチやウォーキングから始めてみてはいかがでしょう?

これからも患者さんとのコミニュケーションを積極的にとり、明るく活気のあるリハビリ室にしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

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足の痛み

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

ここ数日足の痛みの患者さんが多く見えられました。しかも、患者さんがみずから足底腱膜炎やモートン病という病名までいわれることも多かったのです。

足の病気では外反母趾は有名で、当院でもリウマチの方を含めて患者さんが多いのですが、あまり有名でない病名までご存じとはやはり患者さんも勉強されているんだなあと感心していましたが、ある患者さんに尋ねるとテレビでやっていたそうです。その患者さんは以前にも書いた足底腱膜炎の体外衝撃波までご存知でした。

後追いながら、観てみると非常によい内容でした。ふくらはぎの腱などが固くなり、症状がおこるのですが、その原因と具体的なストレッチの方法や診断法まで示されています。これで、足底腱膜炎やモートン病のついてはかなりのことまでわかると思います。

足の病気は多彩ですが、成人扁平足の原因となる後脛骨筋腱機能不全アキレス腱周囲炎も比較的多い疾患です。

いずれも加齢やオーバーユースのよるもので、すぐに治せるものではありませんが、当院ではレントゲンや超音波検査を用いて検査し、投薬やストレッチを指導し、リハビリも行っています。また、火曜と金曜には義肢装具士によるオーダーメイドのインソールも作成しています。それでも難治性の場合には連携病院へご紹介しています。足の痛みで心配されてる方の、お役に立てるようにスタッフ一同勉強を続けるつもりです。

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