豊中市骨粗鬆症ネットワーク

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

10月になり、秋らしい爽やかな日が多くなりました。当院も理学療法士が2人入職し、より充実したリハビリテーションを目指しています。

10月3日の午後に、刀根山病院が中心となって、豊中市の骨粗鬆症についての病診連携についての集まりがもたれました。以前にも書きましたが、吹田市ではすでに骨粗鬆症の病診連携がなされているようですから、豊中市でもこのような連携の会が立ちあがるのは非常に良いことだと思います。

ご存知のように骨粗鬆症は1000万人以上の患者さんがいると考えられており、年間15万人以上が大腿骨近位部(ふともものつけ根、股関節の部分)骨折を起こしています。この骨折では、大多数の患者さんで手術が必要となるのですが、それでも歩行能力は落ちますし、高齢の方が多いため肺炎、認知症、血栓塞栓症などの重大な合併症の率も非常に高くなります。最近の試算では、平均寿命の延長に伴い、50歳以上の女性の20%が障害の大腿骨近位部骨折を経験すると考えられています。

従って予防が大切なのですが、症状がないこともあり、検診の受診率は非常に低いのが現状です。このような現状を打破しようと、表記の会が立ち上げられ、整形外科のみならず、内科や他の科の先生やコメディカルの方も参加されていました。

講演では骨粗鬆症の現況と地域連携パスの試案の説明を受けました。その後に豊中市保健所所長から保健所の役割と健康づくりのお話がありました。

懇親会でも、地域の連携に熱心な先生とお知り合いになれました。今後は年2回の会合が予定されているとのですから、微力ながらお手伝いできればと思っています。

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