タグ別アーカイブ: 片岡整形外科リウマチ科

新規個別指導の結果

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

以前に書いた2月18日に受けた近畿厚生局と大阪府による新規個別指導の結果が郵送されてきました、適正な保険診療を指導するために、新規に開業した保険診療を行う医療機関はすべて受けることになっているものです。

前回書いたように非常になごやかな雰囲気で終わり、厳しい指摘もなかったので安心していたのですが、郵送された結果も2点ほど手続きのミスを指摘されていただけでした。すでに、その点は改善していますので、そのように報告書を作りました。いま、マスコミでは医師を巻き込んだ保険の不正請求が大きく報道されています。そのような社会の眼が厳しい時に当院の保険請求が過剰や不正ではなかったと認めて頂けたことは、当たり前のことですが、ある意味で誇っていいのかもしれません。

医療費というのは患者さんからは非常にわかりにくいために、説明もしにくい反面、その気になれば不正もできてしまうところがあるのでしょう。過剰にならず、不足もないという医療というのは言うは易く、行うは難いものですが、目の前の患者さんのために尽くすとともに、公のお金を使わせて頂いているという感覚を忘れないように、今後も地域のために努めたいと思います。

春も近づいています

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

3月5日土曜は、本当に春らしい陽気でした。診察終了後、当院からご紹介して入院されている患者さんのお見舞いに出かけた後に、市立豊中病院病診連携の会に出かけました。

日頃、患者さんのご紹介をお願いしており、顔見知りの先生も多い中で、珍しい症例や見落としがちな症例についての討論がありました。鎖骨偽関節に伴う動脈性胸郭出口症候群(鎖骨下動脈閉塞)の症例で、静脈性胸郭出口症候群の経験がありましたので、「質問をさせて頂きました。症例検討の後には肩疾患の講演を聞きました。主に腱板断裂のお話でしたが、断裂部は3年程度拡大するとのことで、、挙上不能になる前に修復するのが望ましいという話でした。年齢としては72.3歳の患者さんが多いとのことで、齢だから手術をしないということはないようです。ただし、術後3カ月は腕の挙上禁止ですから、リハビリを充分理解できる人でないと、再断裂するのでそこには十分留意されているとのことでした。また、肩の痛みに後方からの注射で除痛されているという話は、当院でもよく行っている方法でしたので、それでよかったのだと再認識できました。当院でも、頸や肩の痛みの患者さんが非常に多いので、非常に参考になりました。日常の診療の疑問を少しでも解決できるようにこれからもできるだけ多くの人のお話を聴きたいと思います。

 

3月になりました~血管炎の講演会に行きました

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

3月3日木曜はまだまだ寒い一日でしたが、診察終了後に夕方から血管炎症候群の講演を聴いてきました。国立循環器病研究センター関連で循環器の医師が集まる会でしたが、当院も連携させていただいています大阪大学免疫アレルギー内科の先生のお話でしたので参加してきました。

血管炎症候群は膠原病の一種で多くの疾患を含んでいます(個々の疾患についてはこちらを参考にしてください。)が、リウマチを見ている性質上、常に気にはしていますがなかなか診断が難しいことも多いのが実情です。

話は血管炎の分類から免疫の基礎、生物学的製剤の総論のあとにいくつか症例を提示されました。非常にインパクトのある症例ばかりでしたが、とくに10代の女性がSLEを発症し、数週で下肢切断に至った症例には、非常に驚きました。足の痛みで整形外科を受診される患者さんは非常に多く、このような劇症型血管炎の患者さんの存在を知らないと、命を落とす可能性さえあるわけですから、勉強というものは大事だと改めて思いました。また、高安病(大動脈炎症候群ともいいますが、日本で発見された病気です。)では、頚部痛で発症し、数年も診断がつかないこともよくあるそうです。(ドクターGでも放送されていました。)こちらも整形外科に受診される方が多いそうです。その他にもベーチェット病の症例なども、症状だけなら整形外科に来られそうですから、気を付けようと思わされる非常に内容の濃い講演でした。会場は満員で(私も予備の椅子に座っていました)、時間が超過していたにもかかわらず、質問がいくつもあり、非常に活気のある会でした。

講演終了後の懇親会では、講師の先生が主導されている関節リウマチの新規薬剤の治験の依頼が来ていたこともあり、その件も含めていくつかの質問とお礼を述べてさせて頂きました。開業医には、総合診療的な要素が多いため、今後もできるだけ多くの分野のことを学んでいかなければならないのですが、本当に意味のある会でした。

早春賦

千里中央駅直結 SENRITOよみうりの片岡整形外科リウマチ科です。

すこし更新が遅れています。先週末はリウマチと医療安全の2つの講演に出かけました。いろいろと知らなかったことや改めて気づかされることがあり、勉強になりました。

さてタイトルですが、今の季節にぴったりの私の好きな歌です。亡くなった母が、非常に好きだった歌で子供の時によく聴かされていました。当時、箕面の山すそに住んでいたので、まだ自然も残っており、しかも冬は結構寒くて、この歌の感じもなんとなくわかるような環境でした。

冬景色という歌も好きなのですが、この歌のために小春日和を前に書いたように間違って覚えていました。(麦を踏むと小春日和が同じ2番の歌詞に入っているからです。このブログでも季節のズレは指摘されています。)

早春賦の方が好きですが、一番の歌詞は『歌は思えど』だったんですね。『歌は覚えど』と思っていました。鶯が歌の練習を終えて覚えたけれど、まだ春には早いから歌わないのだろう、と想像していました。日本語は微妙なものです。

近くの公園で梅が咲き始めていました。春ももうすぐです。

ヒートショック

リハビリ、柔道整復師の荒木です!

寒くなったり少し落ち着いたりと気温の変化がある最近ですが、体調を崩したりしていませんか?

先日テレビを見ているとヒートショックの特集をやっていました。ヒートショックをご存知ですか?

ヒートショックとは、
暖房で暖められた部屋から、寒い廊下やトイレ、浴室などへ移動する際の急激な温度変化によって血圧や脈拍の変動を起こし、心臓により多く負担をかけてしまうことです。

心筋梗塞や脳血管障害などにつながりかねない危険な状態で、ヒートショックによって年間1万人以上の人がなくなっています。

特に浴室でヒートショックが起こりやすいそうです。

起こしやすい人は、
・65歳以上
・高血圧、糖尿病、動脈硬化、不整脈、肥満、睡眠時無呼吸症候群
・一番風呂に入ることが多い
・熱い風呂には入る
・お酒を飲んで風呂に入る など
の方です。

入浴時の注意点として、
・早い時間に入浴する
→遅くなるほど気温が下がるため
・食後すぐは避ける
→血液が消化器官に集まり、血圧が下がりやすくなっているため
・入浴前に降圧剤やアルコールを飲まない
→アルコールには血管を拡張させる働きがあり一時的に血圧を下げるため
・入浴前後に水分補給をする
→発汗で体内の水分が失われ血液がドロドロになるのを防ぐため
・手や足からかかり湯をする
→いきなり湯船につかると心臓にかかる負担が大きくなるため
・浴槽から出るときは急に立ち上がらない
→血圧が急低下して立ちくらみを起こし、湯船で失神してしまうと溺死につながる危険があるため

起こしやすい人に当てはまっている方は特に、そうでない方も注意して、重大な事故にならないようにしてください!