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残暑お見舞い申し上げます

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

昨日は、診察終了後に前回お話した脊椎圧迫骨折で入院された患者さんの様子を見に行かせて頂きました。私が病室へ伺った時には理学療法士の先生とベッド上でリハビリをされていました。ご本人さんの回復への意欲が高い方なので、きっとよくなられると思います。

高齢者でも独居できる方が増えていますが、やはり予備能力は減っているため、わずかの体調の変化で生活自体が困難になる方も見受けられます、以前にお話ししたフレイルという状態ですが、そのような方の日常生活の手助けになれるように、来院された方やご家族のお話にスタッフ全員が耳を傾けることができるようにしたいと思います。

暦の上では8月7日に立秋ですが、まだまだ暑い日が続きますので、脱水や熱中症にはくれぐれも注意してください。

初めまして…

ブログ初登場 看護師の石川です。

暦の上では残暑・・・とは名ばかりで連日35℃前後の暑い日が続き、食欲も減退してしまいますね。。

食事で骨を元気に、ということで食欲のない朝でも手軽に作れる″骨粗しょう症予防”のレシピをご紹介します!

★小松菜のグリーンスムージー★

・小松菜   2株

・バナナ   1本

・白すりごま 小さじ2

・牛乳    150cc

・はちみつ  小さじ1

①小松菜の根を落とし、長さ1/4位のざく切りに

②材料を全てミキサーに入れてスイッチON!

とっても簡単なカルシウム豊富なスムージーなので、ぜひお試しください(^^)/

 

ところで先日、娘とちょっぴり京都へお出掛けし、ルーブル美術館展に行ってきました。 普段、芸術センスゼロの私ですが、ゆったりとした静かな時の流れに癒され、少しリフレッシュできたように思います。

開院して1か月。これからも明るく元気に患者さんに寄り添えるように頑張っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

フレイルを知っていますか?

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

近年は単なる寿命よりも健康寿命ということが言われています。これまでも、ロコモティブシンドロームサルコペニアという言葉を紹介してきましたが、最近フレイルという概念が注目されています。

簡単に言うと、年齢により運動機能が低下しているが、まだ介護を要するほどではないという状態です。しかし、予備的な体力が少ないため、わずかのストレスで容易に介護が必要な状態に陥ってしまうのです。また、このフレイルには精神的な意欲の低下も含まれています。そういった意味では、総合的に高齢者が要介護になるリスクの高い状態といえばいいのでしょうか。

当院の外来にきている高齢者のみなさんがこれにあたります。病院に来られる方は、腰や膝などに何かお困りのことがあるわけですから、通院できているならば、その状態を改善、すくなくとも維持しなくてはなりません。そのためにリハビリや投薬、栄養バランスなどが重要になります。また、精神面をケアしないと運動の意欲が保たれないのも当然です。このようにフレイルという状態を理解し、どのように要介護にならないようにするかというのは、非常に大きな課題だと思います。

今年は熱中症での救急搬送が非常に多いという報道もありますが、予備能のすくない高齢者では少しの脱水が命取りになることさえあります。ただでさえ、食欲が落ち気味になりますから、低栄養や臥床により筋力が落ちると回復には非常に時間がかかります。

猛暑日がつづきますが、熱中症に気をつけて、少しづつでも運動を含めて規則正しい生活を続けてください。

 

ロコモティブシンドローム

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

テレビでロコモティブシンドローム(ロコモ)について放送していました。

変形性関節症や骨粗鬆症、リウマチなどで骨や関節の症状が出ている人だけでなく、加齢にともなう筋力低下やそのほかの生活習慣病もふくめた歩行能力の低下をロコモティブシンドロームといいます。

健康寿命が重視されていますから、歩ける、日常生活が自立できるということは非常に大切です。

今回はサルコペニア(筋肉減少という意味です。)に注目してみましょう。お尻の筋肉の大切さを書きましたが、ほかの筋肉も大切です。たとえば、足首を上にあげる筋肉は前脛骨筋といいますが、これが弱るとつまづきやすくなります。病気やけがでその筋肉だけを傷めた場合を除けば、筋力の低下は全身性に起こりますから、段差でつまずくことがある人は膝や股関節周囲の筋力も低下している可能性があります。筋力低下を防ぐためにも、定期的な運動バランスの良い食事などで生活習慣を整えましょう。

筋力や骨密度の低下は早い人では40歳代から始まると言われていますから、ロコモテストFRAX(骨折のリスク評価をします。 骨密度は空欄でもかまいません)で一度ご自分の体をチェックされてはいかがでしょうか?

柔道整復師・橋本です!

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今日は『 お尻の筋肉(臀筋)の大切さ 』について書きたいと思います。

片岡整形外科に来院される皆様は、

『 ゴリラと人間の違い 』

についてご存知でしょうか?

ゴリラって聞くと筋肉隆々な姿を思い浮かべますよね〜

腕とか太腿の筋肉は普通の人間より2〜3倍太いです‼︎

しかし、そんなゴリラでも全く人間には敵わない筋肉があります。

それが『 お尻の筋肉(臀筋) 』の大きさです。

人間はお尻の筋肉(大臀筋)が発達しているのに対し、ゴリラは臀筋が小さいです!

臀筋の差に大きな影響を与えているのが2本足歩行か、4本足歩行かです。

2本足で立つ為には、

『 上半身を起こす 』=『 骨盤を起こす 』

必要があると同時に、膝と股関節を真っ直ぐに伸ばす必要があります。

膝と股関節が伸びる事で、足の骨格が一直線になり、体重をしっかり支える事ができるからです。

そして、股関節を伸ばす為に必要になるのが臀筋群(大臀筋、中臀筋など)です。

ゴリラは4足歩行が基本なので、股関節を伸ばす為の臀筋が発達していません。

馬など完全な四足歩行動物も一般的に臀筋が小さく発達していません‼︎

ゴリラは股関節を伸ばす力が弱いので、2本足で立った時は膝が曲がったままの状態になります。

人間がその体勢をとると、太ももの前がとっても疲れますよね!

ゴリラはその為、太ももの筋肉が発達しています。

以上の事からもわかるように、発達したお尻の筋肉は、

『 2本足で立てる動物=人間の証 』

と考えられます。

人間程発達した立派なお尻をもっている動物は他にいません(^^)

でも、人が人である証のようなお尻も、イスに座ってばかり、移動は車ばかりの生活をしているとドンドン臀筋衰えてしまいます。

そうなると臀筋の力で上半身を起こした姿勢を保持出来なくなります!

スリムな脚になる為にも、直立二足歩行する為にも、ゴリラのような姿勢にならない為にもお尻の筋肉を鍛える事はとても重要になってくる訳です。

【 どうすれば良いのか? 】

筋トレも凄く良い事ですが、

日常の『 立つ・歩く・階段を上る 』といった動作で、お尻の筋肉を意識する事が大切になります。

コツは股関節から脚を動かすという事です。

膝からではありません(^^)

例えば階段を上る時を考えてみて下さい。

お尻が使えない人は曲がった膝を伸ばして上がるイメージを持っています。

片岡整形外科に来院される患者様からしたら、「当然でしょ⁈」

と思うかもしれませんが、

一段上に足を置いた状態をイメージしてみて下さい。

膝が曲がっていますが、股関節も曲がっていますよね(^^)

この『 曲がっている股関節を伸ばす 』というイメージがお尻の筋肉を使う動作になります。

イスに座っていて立つ動作も同じです!

『 股関節を伸ばす 』

この意識を持つだけでお尻の筋肉を使えるようになってきます!

そして、

それが出来るようになると階段の上り下りで足の筋肉の疲労感がビックリする程、変わってきます!

片岡整形外科に来院される患者様の健康寿命を伸ばす為にも、ぜひ『 お尻を使う意識 』を取り戻してみましょう!