先日、『 兼子ただし 』さんのストレッチ講座を受講しました。
兼子さんは、
日本初のストレッチ専門店『 SSS 』を開業し、現在は累計来店数約44万人を超え、その技術の確かさが話題となっている方です!
スポーツストレッチングトレーナー兼株式会社SSSグループジャパンの代表取締役で、驚く事に44歳にして(新日本キックボクシング協会)日本フェザー級2位のプロ現役選手でもあるんです。
『 ストレッチで日本を元気にする! 』
をモットーに皆さんお馴染みのショップチャンネルや金スマなど、TVや雑誌にも取り上げられ、小学校での姿勢教育・国士舘大学大学院との共同研究・大妻女子大学OMA講師等、スポーツ界だけではなく様々な分野で活動されています。
今回の講義は、
『脊骨のS字湾曲・姿勢重要性・ストレッチの仕方』
を勉強させて頂きました。
兼子さんの講義は説明の仕方が単純明解でとても分かりやすく、楽しく、面白い内容でした。
『 難しい事を噛み砕いて簡単に、面白く、楽しく話す事が出来る能力 』
を持っている方で、聞いている私もスッと頭の中に入ってきました。
『 笑わせて教える!これが兼子のモットーであり、最高のプレゼンテーションだ!!
笑いがあるから楽しくやれる!
笑いがあるからやる気になる!
笑いとは最高の気遣いである! 』
と力説されていました(笑)
話が面白いから興味を持つし、頭にも入りやすい。
また講義を受けたい!と思わせてくれます。
保険を使わず自費で勝負をし、リピート率を上げている方には特に必要なスキルだと思います!
だから『 笑い 』あるところに人が集まるのかもしれません(^_^)v
このスキルは、今の日本を支えている政治家の皆さんに見習って頂きたいところですね!
難しい事を長々と話されても頭に入ってこないし、まず面白くない。
だから、若者の心を掴めないし、政治に対して興味をそそられないのかもしれません。
講義の内容ですが、
『 姿勢・ストレッチ 』です。
一言に『 ストレッチ 』と言いましても、
・スタティックストレッチ
・バディスティックストレッチ
・ダイナミックストレッチ
・PNFストレッチ
・ダイレクトストレッチ
と、これだけ沢山のストレッチがあります。
元々、ストレッチはリラックスさせると言うよりは『 促通 』させる為に行われていたそうです。
『 促通 』とは簡単に言うと、身体に刺激を入れて『 さぁ!頑張るぞ‼︎ 』
っと言う事です。
正常な可動域を保ち、ロス(無駄)を少なくする動きづくりが目的です!
そして、これらのストレッチは『 主に四肢 』をストレッチしていきます。
しかし!!西洋で発祥し当然の様に行われていたこのストレッチは・・・
なんと!!体幹がしっかりしている『 西洋人の身体 』に合わせた方法なんだそうです!
と、言う事は『 日本人の身体 』に合わせたストレッチをしないと効果が少ない!
と言う事なんです。(◎_◎;)
筋肉は動作の種類によって、屈筋動作と伸筋動作に分けられます。
一般的に、
『 狩猟民族の西洋人は伸ばす習慣 』
『 農耕民族の東洋人は縮む(屈む)習慣 』
を持つといわれています。
例えば、鋸(のこぎり)だと西洋は押し切り、日本では手前に引いて切ります。
投げたり・打ったり・蹴ったり・西洋発祥のスポーツは、ほとんど伸筋動作を使っています。
日本発祥だと屈筋動作を使う柔道や相撲でしょうか(^_^)
と言う事で、民族分けすると日本人は屈筋動作に力が入りやすく姿勢が悪くなりやすい人種なのだそうです!
((((;゚Д゚)))))))
日常の姿勢が悪いと身体は前に縮み、首・肩・腰など要所に負荷がかかり続けます。
この状態を放置すると、負荷に耐え続けている筋肉や関節が硬くなり始めます。
その結果、いわゆる『猫背』の姿勢になってしまいます。
『 猫背 』とは、頭や首や肩が前にせり出し、背骨が前傾する姿勢です。
猫背になると呼吸筋は硬く収縮し呼吸が浅くなり、肩甲骨や肩・腰など身体を動かす上で重要な部分の筋肉や関節に極端な『 緊張 』が続きます。
これにより、まず肩甲骨や肩・腰などの筋肉・関節が硬くなり、本来であれば動かせる身体の可動域を狭めてしまう事になるのです。
よく言われる『 姿勢が悪い!! 』
この姿勢の悪化が、筋肉のコリ、血行不良、疲れ、呼吸が浅くなる、集中力の低下、などを引き起こします。
便秘や生理不順の原因にもなります。
そしてもう一つ、姿勢が悪い事により、大きなダメージを受けるのが、脳神経だそうです。
脳からの指令が背骨の中枢神経を通って全身に伝わっていきます。
姿勢とメンタルは繋がっています。
姿勢が悪いと鬱病になりやすいというデータもあります。
姿勢が悪い事により、あらゆる心体の不調、精神的な病を引き起こし人間のポテンシャルを発揮できない事になってしまうそうです。
逆に言うと、姿勢を改善さえできれば、いろいろな事が良くなっていくと言う事ですね。(^^)
猫背や身体が硬い人の根本的な特徴として、
『 呼吸が浅い‼︎ ((((;゚Д゚))))))) 』
呼吸は吐くと吸うがありますが、
特に『 吸気が浅いと身体が硬くなる! 』
そうです。
そして、日本人の特徴は『 呼吸筋 』が硬くなりやすい事。
吐いてばかりいるので吸う筋肉が固くなり、姿勢も悪くなります。
西洋人は呼吸筋が柔らかく、普段の呼吸で東洋人の倍ぐらい酸素を吸っています。
だから鼻も高いし呼吸筋が固くなるという概念がなく、姿勢の良い方が多いそうです。
(※ 鼻が高いと言う事は中の鼻腔が広いと言う事です)
身体が硬く前屈で手が地面に着かない時、普通はもも裏やふくらはぎをストレッチしましょう!と教えます。
しかし兼子さんは、日本人特有の『 呼吸筋 』の硬さに対してアプローチしてあげる事の方がより効果的だと言います。
そして、その重要な呼吸筋とは・・・
『 横隔膜と斜角筋 』です。
ストレッチの方法は残念ながら企業秘密ですが、私も実際に呼吸筋ストレッチを兼子さんに受けたところ確かに前後屈が素晴らしく柔らかくなりました!
実際にボクシングで試合中選手がバテてくると、頭を前に出して猫背になり、呼吸筋は緊張し呼吸は浅く、重心バランスも悪くなるそうです。
一般の方でも姿勢が悪く、浅い呼吸が長年続くと呼吸筋は硬くなり、脊柱は猫背になり、重心バランスは崩れ、足は浮指、前からの衝撃に弱くなるそうです。(簡単にバランスを崩します)
呼吸筋である横隔膜や斜角筋に対してストレッチをしていく技術は私の知る限り兼子さんだけかな?と思います。
理論や根拠もしっかりしているので、講義を聞いていても納得しました。
兼子さん曰く・・・『 老化とは身体が硬くなる事。 』だそうです。
この柔軟性が低下していく『 老化現象 』これを食い止める事が出来る、それがまさにストレッチの良さなのでスポーツの分野だけでなく医療や介護、子供から高齢者まで様々な分野に求められると思います!
とても短い内容でしたが、貴重なお時間を割き、最後までご高覧いただきまして有難うございました。 《橋本》