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久しぶりの発表

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

ご報告が遅れましたが、4月23日土曜日は以前に勤めていた八尾市立病院が中心になっている八尾整形外科懇話会に参加しました。

開院以来できるだけ講演を聴きには出かけていましたが、今回は久しぶりに自分で発表しました。リウマチ科も標榜していますので診断に迷うようなケースもあり、みなさんに紹介したのですが、いろいろなご意見を頂き大変勉強になりました、

人に話すことが最大の学びになるとはよく言われることですが、準備しながら疾患の知識を再確認することも多く、やってよかったと思いました。

確かに時間と手間はかかりますが、今後もできる範囲で自分の経験を振り返る作業はしていきたいと思います。わからないことを気に留めておくと、ずっと後に解決することもありますし、そうやって得た知識は鮮明に記憶に残ります。わからないことは苦しいので、ついつい先送りにしがちですが、もう少しだけと粘ることで新たな展望がひらけることもあります。有名な医学者が『明日の教科書は患者さんの中にある。』という言葉を残しておられますが、一人一人の患者さんに真摯に向き合うことから得られるものはそれだけ大きいということなのでしょう。診療所での限られた時間と医療資源の中でも、工夫次第で診療のレベルを上げていくことはできると信じて、明日からも頑張ろうと思います。

図書館に行きました

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

新緑のさわやかな季節になりました。今日は、子供と図書館に行きました。大学や病院以外の一般図書館に行くのは、十何年ぶりですが非常に良かったです。

椅子や机も完備されているのはもちろん、係りの方も非常に親切で2冊ほど本を完読しました。ただ、行楽日和の午後2時という時間もあったのかもしれませんが、子供と高齢者の方しかおられませんでした。カフェなどでの読書会などが流行っているとテレビでやっていましたが、これだけの設備ですから、閲覧だけでなく討論などもできるような形で開放できれば、さらに利用者が増えるのかなあとも思いました。いずれにせよ、公の文化施設ですから、今後もみんなで大切に守っていきたいものです。

千里での医療機関連携

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

すこしブログをさぼっていましたが、今日の午後は済生会千里病院へ紹介した患者さんの様子を伺いに行きました。術後経過も良好なようで、私も安心しました。済生会病院では、地域連携の方がいつも非常に丁寧な対応をしてくださるので、患者さんを引き受けて頂いた上にお礼を言われると恐縮してしまうのですが、私のような開業医には非常に心強い存在です。

実は、先週土曜4月16日に済生会千里病院の登録医総会があり、今週月曜18日には千里医師連合の総会と、千里近辺の医療機関にかかわる集まりが連続してありました。執刀される先生ともお話をできる機会ですので、できるだけ参加するようにしています。そんな中、当院へ骨折の患者さんなどがお見えになり、今週だけで3人の方を済生会病院にて手術して頂いています。

また、開院から9カ月余りが過ぎ、徐々に手術が必要な患者さんも増えてきたため、箕面市立病院市立豊中病院市立吹田市民病院相原病院人工関節センターなどで手術を予定されている患者さんが4、5人おられます。これらの病院の先生方とも講演会や勉強会などを通じて、できる限り直接お話しすることで連携がスムーズになるようにしています。また入院された際には、できるだけ患者さんの様子を伺いに行くつもりです。

千里周辺はいろんな診療科のクリニックがあり、自分で決着をつけられないときはすぐに患者さんに近くのクリニックへご紹介できるうえに、手術や入院の必要な患者さんの受け入れにも、病院が協力的なので非常に恵まれた環境だとは思います。しかし、その環境を生かすも殺すも、私自身にかかっています。それには、勉強を続けて周囲の先生から信頼されることは当然として、医療施設連携にかかわってくださる事務方あるいはコメディカルのみなさんへの感謝を忘れないことも非常に大事と思っています。所詮、医師だけでは医療は成り立ちませんので、できるだけ多くの方とつながり、患者さんに良い医療をよいタイミングで提供できるようにしたいと思っています。それこそが、地域医療の原点ではないでしょうか。

春宵一刻値千金

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

2016年4月2日土曜日は非常に穏やかな春の日でした。           SENRITOでも桜がきれいに咲いています。

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桜も見ごろを迎え、夜もあたたかったので、子供を連れて花見に出かけました。

桜見物にはうってつけの夜で、ライトアップされた川べりの桜はとてもきれいで、多くの人で賑わっていました。、川には屋形船が往来し、沿道では屋台が軒を連ね、宴会の人たちも非常に楽しそうで、花見の雰囲気を満喫しました。

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清水へ祇園をよぎる櫻月夜(はなづくよ)こよひ逢ふ人みなうつくしき  与謝野晶子

にしき織りなす長堤に 暮るればのぼるおぼろ月
げに一刻も千金の ながめを何にたとうべき         花(滝廉太郎)の3番

春宵一刻値千金 (しゅんしょういっこく あたいせんきん)
花有清香月有陰 (はなにせいこうあり つきにかげあり)
歌管楼台声細細 (かかんろうだい こえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈 (しゅうせんいんらく よるちんちん)       蘇軾

このように、多くの歌になっているところをみても、春の夜にはなにか人の心を捕える魅力があるのでしょう。みなさんも春の宵の一時を楽しんではいかがでしょうか。

知命

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

3月27日に満49歳になりますが、数え年では今年の元日で50歳になっています。論語に言う知命です。

吾十有五而志于学、三十而立。四十而不惑、五十而知天命。            六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩。

吾十有五にして学を志し、三十にして立つ。四十にして惑わず、五十にして天命を知る。 六十にして耳順(したが)い、七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず。

孔子様のような偉い人は、すでに惑いがないどころか、天命さえ知ることができたようですが、私はまだまだ一人立ちさえ覚束なく、多くの人に支えられ、なんとか日々を送っているようなものです。しかし、天命を知る時を待ちながら、できるだけのことはしたいと思います。それこそが、凡人にできる唯一の道だと信じて。