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柔道整復師・橋本です!

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

人類は平等に年を重ね、日々筋肉の衰えを感じている方もいらっしゃるかと思います。

肉体を動かす『筋肉』は400種類以上あり、20代前後をピークに衰えていきます。
そして、その衰えは年齢と共に『加速』します。

ここまでを読むと、
『やっぱり、寄る年波には勝てないのか・・・』
と、思う事でしょう。

確かに、『筋肉』は加齢と共に衰えるスピードが速くなりますが、その衰えを『老化のせい』と諦めてはいけません。

『筋肉』は、高齢者でもトレーニングによって鍛えられる事が証明されています。

自らの肉体を鍛えてあげ、限りなく脂肪を落とし、全体的な形の美しさを競う『ボディビルの大会』では、80歳以上級という部門があり、80歳を越えても筋骨隆々な選手が沢山います。

世界最高齢の女性ボディービルダーとしてギネスにも記録された『アーネスティン・シェファード』81歳は、56歳から筋力トレーニングを始めたそうです。 

【アーネスティン氏の主な食生活】

・毎朝午前3時に起床
・一日1700kcal。
(主にゆで卵の白身、鶏肉、野菜、卵白ドリンクなどを食す。)
・一日に約10マイル(16km以上)、1週間に80マイル(128km以上)ランニングする。
・毎日150ポンド(68kg)のベンチプレスを行う。
・15-20ポンド(約6.8~9kg)のダンベルで腕を鍛える。

ギネスに載るだけあって、81歳なのに凄い運動量です!

つまり、筋肉を衰えさせる一番の原因は、加齢よりも『筋肉を使っていない事』にあります。

『そんな事は分かっている!』
と、筋肉を鍛える事の大切さを知っている方は、日々『筋肉トレーニング』に奮闘されている事だと思います。

しかしながら『トレーニングを始めたけど、全然成果が出ない!』
と、思っている方も多いはずです。

筋肉を成長させる為には、『運動・栄養・休養』が必須になります。

そして、『筋肉』は闇雲に動かすだけでは成長しません。
物事には、必ず『原理・原則』があります。

言葉は難しい為、覚えなくても良いのですが、大切な事は『その内容を理解してトレーニングを行う事』です。

トレーニングの『原理・原則』を知るか、知らないかで『トレーニングの効果』は変わります。

そこで、今日は『トレーニングの原理・原則』について、お伝え出来ればと思います。

生理学における『トレーニングの原理・原則』の大元になるのが、ドイツの生物学者・ヴィルヘルム・ルーが提唱した『ルーの法則』です。

→『生物の器官(筋肉)は、使わなければ退化(萎縮)し、過剰に使えば障害を起こし、適度に使えば発達する』
と言う法則です。

《~トレーニングの三大原理 ~》

【① 過負荷の原理】
人の体は一定の負荷をかけ続けると順応し、慣れてきます。

向上させる為には、日常生活で活動しているよりも高い運動負荷をかけなければ、向上しません。

例えば『ウォーキング』と言いつつ普段と同じようにダラダラ歩いていても、効果が期待できないという事です。

【② 可逆性の原理 】
トレーニングの効果はトレーニングを続けている間は継続されますが、止めると徐々に失われていきます。

トレーニングの期間が長いほど失われる速度は遅く、期間が短ほど効果は速く失われます。

【③ 特異性の原理】
トレーニングが自分の種目や目的に合っていなければ、求める効果は得られません。

日頃、ウォーキングをしている人は、スタミナの向上はしても、筋力の向上には繋がらないという事です。

《~トレーニングの五大原則~》

【① 漸進性の原則 】
トレーニングの強度や量は徐々に増加させないと、それ以上向上しないという事です。

しかし、急激に強度や量を増やし過ぎると、障害や怪我を引き起こす原因になります。

【② 全面性の原則 】
体力は、筋力・筋持久力・敏捷性・持久力・柔軟性など様々な要素で構成されています。

目的の要素を向上させたいなら、トレーニングの基礎として様々な要素を向上させなければならないという事です。

【③ 意識性の原則 】
トレーニングを行う時には、その目的をしっかりと理解し、何の為に、どの筋肉を使っているのかといった『意識』をしないと、得られる効果は少ないという事です。

【④ 個別性の原則 】
人間の身体は千差万別です。
各人の体質、体力、技術、目的によってトレーニング内容を変えないといけないという事です。

【⑤ 継続・反復性の原則 】
トレーニングの効果は『反復・継続』する事が、大切だという事です。

この『トレーニングの原理・原則』は相互関係の為、全体で一つの考え方になっています。

トレーニングは、健康・ストレス解消・肉体鍛錬・競技レベル向上と、様々な目的で行われると思いますが、
『トレーニングをしても効果が感じられない!』
という方は、一度根本の考え方『トレーニングの原理・原則』から見つめ直してみてはいかがでしょうか。

言霊思想について

皆様こんにちは、リハビリテーション科の串崎です。

この夏で開院3年目・・・口コミや再来の患者様も多く、感謝とともに、更にご期待に添える事ができますように研鑽中です。
そんな折に感じた話題を提供させて頂きます。

『言霊思想』は日本では浸透していると思いますが、初めての患者様で、もうあの世へ行きたいとか、悲観的な言葉を口にされる方がいらっしゃいます。

数軒の整形外科で、年やから治らんとか、手術しかないとか、原因不明で治療できないとか、言われればやむをえない事かも知れません。

リハビリテーションではまず患者様のヤル気を引き出さなければなりませんので、
私は『テロメアとエントロピー』を引き合いにしています。

まず、『テロメア』は染色体の中にあり、人間の体を修復するたびに減少し限度は120歳位と言われています。

『エントロピー』と言う言葉から120年間体を維持するために頑固な構造よりも脳以外は絶えず作り変える事で維持する仕組みになっています。

従って人間の体は120歳までは可能性を秘めている事になります。

リスクも伴いますから、初めに治せるとかのお約束は出来ませんが代わりに、患者様の症状に関心を持って根気よく治療しますと言って、健康保険で許容される5ヶ月間リハビリテーションを行います。

その間に痛みや動きなどの僅かな変化を患者様自身が実感されることで次第に意欲も向上してきます。

最後に『診察室での説明が少ないのでもっと教えて下さい』とよく言われることがありますので、その事にふれてみたいと思います。

診察室は第1の医学(治療医学)で診断とか処置が主ですが、リハビリテーションは第3の医学でここでは、自立した生活を維持していく上で必要な事を調べて計画を立て時間をかけながら訓練を行います。

例えば膝の痛い人、痛みの治療は勿論ですが、履物や歩行指導など、力のかかる方向を変えるだけで痛みがなくなることがあります。

また、リハビリテーション科での説明で、医師と同じ目線で説明すると、患者様も混乱して、院内のチームワークを乱すことになりますので、知識はあっても立場をわきまえて言葉を選ぶようにしています。

リハビリテーションも大学化傾向で向上していますが、貴重な訓練時間が説明で費やされることがないようにしています。
私は見ての通り頭がでっかちなので説明よりも体を動かす事を重視しています。

終わりに、患者様を英語で『Patient』と呼び、これは耐える意味らしいですが、生きていく中で病気やケガは付き物です。
そんな時には弱音を吐かず、耐えるよりも前向きにリハビリテーションを受けていただきたいと思います。

ご参考までに、当院の診察室では治らないとか、言われませんし、リハビリテーション科スタッフの患者様へ取り組む姿勢には定評があります。
残暑が続いています。皆様お元気で過ごされますようお祈り申し上げます。

こんにちわ、小関雅典です。

ボクはこの夏、裸足で30分から1時間走ることにはまっています。
自宅のすぐ前のアスファルトが、きめの細かいアスファルトになり、そこは裸足で走っても痛くありません。
そのきめの細かいアスファルトだけを選んで走ってたら、1周回って約10分走れます。
それを、3週〜6周しています。
裸足で走ってると、色んな方々が声をかけてくれます。
ボクより年配の方々は、男女とも気さくに話しかけてくれます。
「裸足? 大丈夫?」とか、
大きなリアクションで「いやっ、裸足やん。元気やなぁ。」と楽しい方もいます。
自転車で並走しながら「わぁ、裸足や。気持ちイイか?痛くないんか?」と、まだまだ話したそうな方もいました。
うっかり幼稚園児に見つかって「あの人、裸足や。」と言われ後、お母さんが必死にその子をなだめていることもありました。この幼稚園児は、お母さんに「裸足で外に出たらアカン。」と叱られたことがあったんやろか?

ボクの足元を見て、次にボクの顔を見て、何も無かったかのごとくスーっと通り過ぎて行く人が結構いてました。
「変な人やなぁ。かかわらんとこ。」って思われているような気がします。
散歩している犬が、ボクと一緒に走りたがって、慌ててリードを引っ張る飼い主もいます。

楽しいです。

ボクの足裏も徐々に進化して、硬く肥厚し、ツルツルになってきました。
最初の頃は、つまづくたんびに出血していましたが、もうつまづいたぐらいではビクともしません。
このまま裸足で走り続けたら、ボクの足裏はどうなるのか?

実験です。

柔道整復師・橋本です!

本日は私の、『施術方針・手技』について簡単に、お話したいと思います。

患者さんの中には、
『痛みさえ取れれば、理論や理屈はどうでも良い!早く施術しろ!』

と、自分の身体の事なのに自分の頭で考える事を停止し、

『医学的な事は言われても分からない』

『自分では何もしない』

と言う方を見かけます。

もちろん、医療従事者と比較すると、患者さん側の知識はつたない部分がある事も分かります。

しかし、自分の身体に少しは興味を持ち、本やインターネットで『知識』を広げ、自分が受ける治療法に耳を傾ける事も大切だと思います。

私の考える『リハビリ施術』は、
受ける側が何も考えず、一方的に施術者に身体を委ねるものではなく、

『施術者からの説明を聞いた上で、受ける側も、自分の頭で考えて同意し、施術を受けて頂く』

それが、

『インフォームドコンセント』だと思っています。

だからこそ施術者には、しっかりとした知識や技術、説明が必要だと思っています。

私は見習いの頃、

『自分が患者さんに行っている手技を説明できる様になれ!』

と教わりました。

何の目的で患者さんにその手技を行い、どういう効果を出したいのか『理論や理屈』を。

患者さん側からしたら、
『細かい事をゴチャゴチャと。』
と、思われるかも知れませんが・・・。

【私の手技は】

症状がある筋線維、それを含む筋全体に対して、徒手を用いて『圧迫・柔捏・擦過・伸張刺激』を加える方法です。

【私の基本的な治療原理は】

痛覚刺激を与えて、ポリモーダル受容器が興奮すると、脳の下行性疼痛抑制が働き、痛みの抑制を促します。

局所的には、炎症を引き起こし組織の修復を促します。

これが『痛みの改善 と 筋組織の修復促進』という基本的な治療原理となります。

・痛みを与えて、痛みを抑制する。

・痛みを与えて、組織を修復する。

という事は、私の手技は『痛み』を伴います。

押さえると『ズーンと重痛く感じる』そんな場所に刺激が入ると、脳で認知覚が働き『あ~そこが悪かったんだな!』と痛みの原因がある場所を認識します。

その為、

強さの基準は、患者さんの『あ~そこ!痛いけど気持ちが良い』と言う適切な刺激が入った時の反応を基準にしています。

【適切な刺激】

【納得反応『あ~そこ!』】

【脳の認知覚が働く】

【ポリモーダル受容器興奮】

私が『これなら痛くないだろう』と思っても、
患者さんが『痛くて我慢できない』
と言えば、過剰刺激になり、

私が『撫でているだけ』と物足りなく思っても、
患者さんが『効く~!』と言えば適刺激になります。

これはあくまで基本ですが、時々『大丈夫ですか?』と聞くのはその為ですので、遠慮なく教えて下さい。

私の手技時間は10分程度しかありませんが、施術の大半を骨の形状・位置確認、筋肉の形状・状態確認などの『触診』に費やしています。

傍から見れば、
触診中も治療的手技と一緒なので分かりませんし、受けている患者さんも気づいていません。

しかし、施術する側の思考は全く違います。
頭フル回転で指先の感覚を研ぎ澄ましています。

どんな症状の患者さんであっても、全力で施術を行います。

全力(力技)で施術を行っているのではありません。
(※ 私が力技で手技をすれば、骨まで折れてしまいます。)

全力で施術する事で、自分の技術と感覚が身に付くと思っているからです。

私の手技に多少なりと効果があるのは『筋・筋膜性疼痛』だと自負しています。

『筋・筋膜性疼痛』と言うのは、

1040年代~1980年代に、アメリカの医師Janet G.Travell とDavid G.Simonnsの二人による『Myofascial Pain and Dysfunction:The Trigger Point Manual 』 という医学書によって紹介されたものです。

その概略は、

筋骨格系領域に現れる痛み、痺れなどの異常感覚、運動機能障害、自律神経系症状、睡眠障害などの症状が、筋の中に存在する『硬化した筋線維束』によって出現するというものです。

その硬化した線維束の中に『Trigger Point(トリガーポイント)』と言う圧痛点があり、その部位の圧迫や伸張、冷えなど日常生活の物理的刺激によって、痛みや痺れ、その他の症状を引き起こす事が強調されています。

治療に関しては、

トリガーポイントを含む筋線維束を被う皮膚表面に対し、冷却した塩化エチル・スプレーを照射する事及び、トリガーポイントに対し局所麻酔注射を行なう事が主な方法と記載されていました。

私の場合、その部位に対して手技を用いて施術している事になります。

私の考えや手技が、全て正しいとは考えていませんし、世の中には様々な治療法や考え方があります。

患者さん側も、痛みを取る方法を一つに固執せず、視野を広く持ち、自分の身体についての知識を深め、いろんな事を試してみると良いかと思います。

治療家として13年になりますが、年数を重ねる事で様々な経験をし、治療家としてのレベルUPをしていきたいと思っています。

柔道整復師・橋本です!

先日、土・日・月と3日間の有給を頂き、

平成29年度『 予備自衛官招集訓練 』に参加してきました。

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予備自衛官の制度をご存じない方が多いと思うので、簡単な説明を。

この制度は昭和29年から開始され、元自衛官が毎年決められた日数の訓練を受けて、有事の際には現職自衛官のサポートに入る制度です。

昔は、自衛隊OBのみで組織されていましたが、平成13年度(私が入隊した年)から自衛隊未経験者も訓練を受けて任官できるようになりました。

現在は即応予備自衛官8,075名、予備自衛官47,900名の登録があり、有事に備えて定期的に訓練を受けています。

私は自衛官OBなので、防衛省から毎年この様な訓練招集命令書が届きます。

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今回の招集訓練は、連日36度を超える猛暑と装備品の重量で、日頃から体力錬成をしている私も、炎天下では見る見る体力を奪われてしまいました。

日頃クーラーの効いた環境で仕事していると、暑さに対する抵抗力が無くなっている事に気付かされます。

3日間の訓練日程は、概ねこんな感じになります。

【1日目】
着隊、被服貸与、精神教育(駐屯地、部隊の歴史、被災地災害派遣進行状況等々)、健康診断、基本教練、小隊・分隊教練、ガンハンドリング、警備訓練、射撃予習。

【2日目】
体力検定、戦術訓練、格闘訓練、射撃予習。

【3日目】
検定射撃、野外勤務、野外衛生(救急法)、職務訓練(歩哨・外哨)、防災訓練(人命救助システム)、格闘訓練、被服返納、離隊。

訓練中は写真撮影は禁止されているので掲載できませんが、3日間しかないので、かなり充実した詰め込み訓練となりました。

担当部隊の方々、一緒に訓練した自衛官の方々、猛暑の中ありがとうございました。

最後に、

私が16年前『 新隊員教育隊 』の頃に聞かされた『 心に響いた言葉 』を伝えたいと思います。

『 君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎される事なく自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎され、
ちやほやされる事態とは、

外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、 国民が困窮し、国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、

君達が日陰者である時の方が、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。』

(吉田茂 防衛大学第1回卒業式 訓辞)