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日本語の難しさ

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

先日、有名な研究者の講演を聴きに行きました。高度な内容を、門外漢の私にも、わかりやすく、しかも最先端研究の面白さも垣間見えるようにお話されていました。非常に充実した時間を過ごしたわけですが、すこし気になったことがあり、それがタイトルになっています。

先に以下の文を読んでみてください。

①外界との交流を絶って、研究に邁進する。

②症状が急速に増悪したため、緊急入院となった。

実は、その先生が外界をゲカイ、増悪をゾウオと言っておられたのです。正しい読み方は、ガイカイ、ゾウアクです。

漢字には複数の読み方があり、それが漢字の難しさの理由の一つです。     また日本語には同音異義語(コウサク 工作 耕作 交錯など)が多いのですが、そのなかに、間違った音読みをしても成立する熟語まで混じっているのですから、さらに話がややこしくなっています。

外界は、外をガイともゲとも読みますから、下界の連想からゲカイと読んでしまうのでしょう。増悪も、悪をオとも読みますので、憎悪の連想からゾウオと読んでしまうのです。ガイカイ、ゾウアクよりもゲカイ、ゾウオの方を耳にすることが多いですから。

スライドで文字を見ながらなので、読み間違いがあっても、内容は伝わりますが、熟語は耳から聞くと理解に難しいこともありますので、『外の世界と交流せず』に、あるいは『症状が急に悪くなって』といえばより伝わりやすくなります。

間違いは、正しいと思い込んでいると調べることもしないので、直すチャンスは人に指摘されるしかありません。母が日頃から順風満帆をジュンプウマンポと言っていたので、信じ切っていました。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥といいますが、自分が自信を持って発言したことを正されたときに素直になるのは難しいものです。

そういうことがないように、日頃からできるだけ易しい言葉で話すように心がけてはいますが、本当に難しいことです。

千里中央で講演します

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

11月21日火曜日に、千里文化センター コラボで講演します。         内容は「膝の痛みとロコモティブシンドローム」についてです。

   画像をクリックすると拡大されます。

当院でも、膝の痛みは、腰や肩などとともに非常に多くなっています。     膝が痛くて歩きにくいことは、健康の障害となりますので、その辺りをお話しさせていただく予定です。ご関心のある方は、聴きにいらしてください。

いつまでも暑いと思っていたら、季節外れの台風がやってきて、急に肌寒くなりました。体調をくずしやすいので、ご自愛ください。