日別アーカイブ: 2017年11月12日

柔道整復師・橋本です!

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

人類は平等に年を重ね、日々筋肉の衰えを感じている方もいらっしゃるかと思います。

肉体を動かす『筋肉』は400種類以上あり、20代前後をピークに衰えていきます。
そして、その衰えは年齢と共に『加速』します。

ここまでを読むと、
『やっぱり、寄る年波には勝てないのか・・・』
と、思う事でしょう。

確かに、『筋肉』は加齢と共に衰えるスピードが速くなりますが、その衰えを『老化のせい』と諦めてはいけません。

『筋肉』は、高齢者でもトレーニングによって鍛えられる事が証明されています。

自らの肉体を鍛えてあげ、限りなく脂肪を落とし、全体的な形の美しさを競う『ボディビルの大会』では、80歳以上級という部門があり、80歳を越えても筋骨隆々な選手が沢山います。

世界最高齢の女性ボディービルダーとしてギネスにも記録された『アーネスティン・シェファード』81歳は、56歳から筋力トレーニングを始めたそうです。 

【アーネスティン氏の主な食生活】

・毎朝午前3時に起床
・一日1700kcal。
(主にゆで卵の白身、鶏肉、野菜、卵白ドリンクなどを食す。)
・一日に約10マイル(16km以上)、1週間に80マイル(128km以上)ランニングする。
・毎日150ポンド(68kg)のベンチプレスを行う。
・15-20ポンド(約6.8~9kg)のダンベルで腕を鍛える。

ギネスに載るだけあって、81歳なのに凄い運動量です!

つまり、筋肉を衰えさせる一番の原因は、加齢よりも『筋肉を使っていない事』にあります。

『そんな事は分かっている!』
と、筋肉を鍛える事の大切さを知っている方は、日々『筋肉トレーニング』に奮闘されている事だと思います。

しかしながら『トレーニングを始めたけど、全然成果が出ない!』
と、思っている方も多いはずです。

筋肉を成長させる為には、『運動・栄養・休養』が必須になります。

そして、『筋肉』は闇雲に動かすだけでは成長しません。
物事には、必ず『原理・原則』があります。

言葉は難しい為、覚えなくても良いのですが、大切な事は『その内容を理解してトレーニングを行う事』です。

トレーニングの『原理・原則』を知るか、知らないかで『トレーニングの効果』は変わります。

そこで、今日は『トレーニングの原理・原則』について、お伝え出来ればと思います。

生理学における『トレーニングの原理・原則』の大元になるのが、ドイツの生物学者・ヴィルヘルム・ルーが提唱した『ルーの法則』です。

→『生物の器官(筋肉)は、使わなければ退化(萎縮)し、過剰に使えば障害を起こし、適度に使えば発達する』
と言う法則です。

《~トレーニングの三大原理 ~》

【① 過負荷の原理】
人の体は一定の負荷をかけ続けると順応し、慣れてきます。

向上させる為には、日常生活で活動しているよりも高い運動負荷をかけなければ、向上しません。

例えば『ウォーキング』と言いつつ普段と同じようにダラダラ歩いていても、効果が期待できないという事です。

【② 可逆性の原理 】
トレーニングの効果はトレーニングを続けている間は継続されますが、止めると徐々に失われていきます。

トレーニングの期間が長いほど失われる速度は遅く、期間が短ほど効果は速く失われます。

【③ 特異性の原理】
トレーニングが自分の種目や目的に合っていなければ、求める効果は得られません。

日頃、ウォーキングをしている人は、スタミナの向上はしても、筋力の向上には繋がらないという事です。

《~トレーニングの五大原則~》

【① 漸進性の原則 】
トレーニングの強度や量は徐々に増加させないと、それ以上向上しないという事です。

しかし、急激に強度や量を増やし過ぎると、障害や怪我を引き起こす原因になります。

【② 全面性の原則 】
体力は、筋力・筋持久力・敏捷性・持久力・柔軟性など様々な要素で構成されています。

目的の要素を向上させたいなら、トレーニングの基礎として様々な要素を向上させなければならないという事です。

【③ 意識性の原則 】
トレーニングを行う時には、その目的をしっかりと理解し、何の為に、どの筋肉を使っているのかといった『意識』をしないと、得られる効果は少ないという事です。

【④ 個別性の原則 】
人間の身体は千差万別です。
各人の体質、体力、技術、目的によってトレーニング内容を変えないといけないという事です。

【⑤ 継続・反復性の原則 】
トレーニングの効果は『反復・継続』する事が、大切だという事です。

この『トレーニングの原理・原則』は相互関係の為、全体で一つの考え方になっています。

トレーニングは、健康・ストレス解消・肉体鍛錬・競技レベル向上と、様々な目的で行われると思いますが、
『トレーニングをしても効果が感じられない!』
という方は、一度根本の考え方『トレーニングの原理・原則』から見つめ直してみてはいかがでしょうか。