タグ別アーカイブ: コロナ

検査の結果と今後の予定

前回ご報告しましたように、院長の家族がコロナに感染、院長が濃厚接触者となり、2月7日月曜から急な休診になっていることを心よりお詫びいたします。今回は、その後の経過や検査結果、今後の予定などをご説明したいと思います

その後の経過を説明しますと、濃厚接触者である院長の体調は自宅待機中も変わりなく、ほかの家族も健康です。また前回、コロナ抗原検査は陰性とご報告しましたが、下記報告書の通り、PCR検査も陰性であり、院長はコロナ感染者ではないということになります。休診以前に受診された患者さんには、『濃厚接触になるのではないか?』などのご心配のお電話を頂いたりしましたが、無症状かつ検査陰性ですから、院長は感染者ではないということですので、その点はご安心頂いてよいと考えます。たしかに結果的には感染者でありませんでしたが、ご心配をおかけしたことを心よりお詫びいたします。

幸いスタッフにも体調の変化はないようですので、2月12日土曜日は午前9時から正午まで職員が待機しますので、来院でもお電話でも対応させていただきます。また、14日月曜日から通常通り診療を再開させていただく予定です。

なお、今回濃厚接触者であることを公表するには賛否がありました。結果からいえば、感染者ではなかったので、 前回述べましたように (堺市HPより) 厚労省の指針に従って連日検査を受けて陰性を確認し、医療従事者として診療を継続することは可能でした。しかし、いかに指針に従っているとはいえ、濃厚接触者であることを隠したまま、患者さんや職員に接すること、あるいは休診するにしても事情や理由を明示しないのは、感染リスクという性質上、医療倫理の問題があると判断し、公表に踏み切りました。驚かれた方も多かったでしょうし、その後は患者さんをはじめ、いろいろな方にご心配をおかけし、またいろいろなご意見、お言葉を頂戴しました。お詫びととともにお礼を申し上げます。14日月曜日から診療は再開いたしますが、上記をご理解の上、受診していただければ幸いです。

以上、いろいろとご心配、ご迷惑をおかけしましたが、宜しくお願いいたします。

休診についてのご報告

このたびは、院長の家族がコロナに感染、院長が濃厚接触者となり、急な休診になったことを心よりお詫びいたします。とくにリハビリをご予約いただいている方には本当にご迷惑をおかけしております。また、通院中の方には感染のご心配もあろうと思いますので、経過や検査結果などをご説明したいと思います

経過を説明しますと、院長の家族が2月4日金曜日午後から微熱を発しました。そこから念のため、接触せず隔離しています。(別の住居を用意し、そちらで一人で生活しています。)したがって、最終曝露は2月3日木曜日です。2月5日土曜午前に念のため、検査に行ったところ陽性がわかったので、院長が濃厚接触者となり、2月7日月曜から休診にしたものです。

院長を含め、ほかの家族は現在無症状です。また画像のように院長のコロナウイルス抗原検査は2回とも陰性です。


検査について説明しますと、この画像ではrのところに青いバンドが見えます。陽性だとrとTの2本のバンドが見えます。r1本の場合、検査はきちんとできているが、ウイルスがいないということを示します。したがって、現時点で院長は病原体保有者とではありません。体温もずっと36度台前半であり、咳、倦怠感などの感染症状もありませんので、このままであれば、最終曝露から7日後の2月10日木曜に待機解除となります。

厚労省は、医療従事者の場合濃厚接触者であっても、2回ワクチンをうけており無症状であれば連日検査(今回の抗原検査を含む)を行い、陰性であれば勤務可能としていますが、今回は慎重を期して休診としたものです。(堺市HPより)

幸い、スタッフにも体調の変化はなく、クラスターのような院内感染なども起こっていないようですので、再開についても近日中にお知らせできると思います

以上、いろいろとご心配、ご迷惑をおかけしましたが、宜しくお願いいたします。


(追記)家族内感染と潜伏期間についての情報を追加します。国立感染所研究所によれば、家族内感染については中央値ですが、潜伏期間は2-5日間、家族間感染率は31-44%とされています。

コロナワクチンとリウマチ治療薬

千里中央駅直結SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です

当院では、保存管理などの点からコロナワクチンの接種はしていないのですが、リウマチ患者さんから、ワクチン接種のときの薬について尋ねられることがあります。コロナのワクチン自体ができたばかりであり、副反応などのデータがそろっていませんが、そのなかでもいくつかの推奨が提案されています。

以下では、当院で使用している薬を中心にご説明します。

なお、さらに詳しいことを調べられる際は、リウマチ情報センターのサイト宇多野病院のサイトなどをご参照ください。

多くの薬では、状態が安定していれば、ワクチンに関係なく、そのまま続行してよいようです。

まず、飲み薬ですが、
プレドニンなどのステロイドは量にかかわらず、続行。
プログラフ、アザルフィジンも同様です。ケアラム については言及されていませんが、スキップ(薬を休むこと)を勧めているのは私の知る限りではありません。

注意が必要なのは、リウマトレックスやメトレート( メトトレキサート MTX) です。ワクチン接種後1週間 の休薬を推奨されていますので、              ワクチンを打った週の服薬は避けてください。

あと、新しい薬であるJAK阻害薬も ワクチン後1週間は服用しないことが勧められています。これには、ゼルヤンツ、オルミエント、スマイラフ、リンヴォック、ジセレカなどが含まれています。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::

次に、生物製剤の注射です。当院には皮下注射の患者さんだけですので、そこを中心にお話しします。レミケードなど点滴の生物製剤を使われている方は リウマチ情報センターのサイト もご参照ください。

エンブレル、シンポニー、シムジア、ヒュミラエタネルセプト、アダリムマブ のバイオシミラー ( TNF阻害薬)や アクテムラ、ケブザラ ( インターロイキン6のレセプター抗体 )の皮下注射製剤では、とくに変更の必要がありません。

一方、 オレンシア ( アバタセプト )の皮下注射では ワクチン前後 1週間投与しない ように推奨されています。一般的にオレンシアは毎週投与されますので、一回スキップしてコロナワクチンを打つように調整するのが望ましいと考えられます。

以上のように、薬によってワクチンと服用方法を変えることが勧められていますが、今後も変更はあるかもしれません。

通院中の患者さんには、随時ご説明していますが、新しいことがわかりましたら、このブログでもご報告いたします。