柔道整復師・橋本です!

明けまして、おめでとうございます!

今年も、片岡整形外科 スタッフ一同、宜しくお願い致します。

さて、
正月など日本古来のイベントが続き、たくさんの栄養を身体に蓄えられたと思います。

最近、巷では『 ケトジェニック ダイエット 』など、脂質摂取を推奨するダイエットが流行っています。

・『 痩せたいなら、油を摂取しろ! 』
・『 良質な油は太らない! 』

これらの情報で皆さんは、
『 油は摂取しても太らない 』
と思っているのではないでしょうか。

結論から言いますと、
『 油は太ります! 』

油に限らず『 過剰摂取 』すれば脂肪になります。(三大栄養素 = 糖質・脂質・蛋白質)

今日は『 脂質の過剰摂取 』についてお話ししたいと思います。

書店では得る事が出来ない知識を書きたいので、少し難しいですが、出来る限り分かりやすく説明しますので、興味があれば読んで頂けると嬉しいです。

まず、
『 脂肪 』は皆さんの体の中で、どんな形で存在するのかご存知でしょうか。

脂肪は、体内の脂肪細胞に90%存在します。
(皮下脂肪、内臓脂肪)

残り10%は血液や筋肉の中に『 遊離脂肪酸 』と言う形で存在してます。

【 摂取した脂質 】は、

・『 エネルギー源 』
・『 細胞膜 』
・『 ホルモン 』

身体の『 新陳代謝 』の材料になります。

この3つは、基本中の基本になりますので覚えて下さい。

【 摂取した脂質 】は、

『 リパーゼ 』と言う消化酵素で、
『 脂肪酸 』&『 グリセロール 』に分解されます。

【 グリセロール 】は、

①『 アセチルCoA 』に変換、エネルギーになる。

② 『 中性脂肪の合成 』に使われる

※ 私のブログ(2019年10月29日)で書いた様に、『 アセチルcoA(コエンザイムA)』はエネルギー源です。

【 脂肪酸 】は、

① 『 アルブミン 』と言う消化酵素で、
『 遊離脂肪酸 』となり、血液に流れて行きます。

この『 遊離脂肪酸 』が、

・『 エネルギー源 』
・『 細胞膜 』
・『 ホルモン 』

の材料になります。

口から摂取した『 油 』の分だけ、

『 アセチルCoA(エネルギー)』は作られ、使わなければ『 脂肪 』になります。

口から摂取した『 油 』の分だけ、

『 脂肪酸 』は作られ、
血液中の『 遊離脂肪酸 』濃度が増えます。

確かに、
遊離脂肪酸は『 新陳代謝に必要な材料 』ですが、

血中 遊離脂肪酸が多いと、身体は排出しようとします。(これを恒常性と言う)

身体は『 血中 遊離脂肪酸 濃度 』を下げる為に、再びグリセロールと結合させ、中性脂肪に変換します。(脂肪が溜まる)

これが『 油を過剰摂取すると太る 』原因です。

・・・専門的過ぎて、難しいですか?

では、
少し難しいので、分かりやすく例え話で説明しましょう!

【 油が太る原因を「予約無しのリハビリ」に例える 】

上記のメカニズムを、
『 予約無しのリハビリ(先生は 1人)』
に例えてみましょう!

来院し、
『 予約無しで、リハビリを受けよう! 』
としている、患者様をイメージして下さい。

『 先生1人 = 新陳代謝や運動 (使う)』

『 患者様 = 血中 遊離脂肪酸(エネルギー源)』

と考えてみます。

【 少量の油を摂取した場合(少数の患者様)】

患者様は少数です。
(少量の血中 遊離脂肪酸、エネルギー源)

つまり、
待ち時間無しで、リハビリが出来ると言う事です。(直ぐエネルギーを使いきる)

【大量の油を摂取した場合(多数の患者様)】

患者様は多数です。
(大量の血中 遊離脂肪酸、エネルギー源)

多数の患者様(大量のエネルギー源)を 先生1人 では、対応できません。

つまり、
リハビリを受ける為に、長時間待つ状態です。(大量のエネルギーは、使いきれない)

ここで皆さんなら、どうしますか?
長時間待って、リハビリ受けますか?
待たずに、諦めて帰りますか?

待つ事が嫌な患者様は、帰っていきます。
(帰る = 脂肪になる)

これが、
先ほど説明した『 油は太る 』なんです。

巷で話題の『 油は摂取しても太らない 』は、

『 糖質に比べて 』と言う意味が抜けています。

何事も、
『 過ぎたるは、及ばざるが如し 』

この様に理論を知る事で、巷の噂に惑わされる事も少なくなれば幸いです。

『 You are what you eat 』
(あなたは、あたなが食べた物でできている)

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