ビタミンDについて

こんにちは。看護師の田嶋です。

今回は骨粗鬆症治療でよく使われているビタミンDについてのお話をしようと思います。

骨を強くするには何が大切か?

大体の人がカルシウムと答えることが出来るかと思います。

私も小さい頃から母に「骨を強くするために牛乳しっかり飲みなさい」と言われ育ちました。もちろんカルシウムも大事なのですが、骨粗鬆症の治療にはビタミンDがとても重要な役割を果たしています。患者さんとお話をしていると内科や整形外科で「ビタミンDを処方してもらっています」と聞くことがあります。では、このビタミンDは一体どんな役割を果たしてくれているのでしょう?

ビタミンDは腸管からのカルシウムの吸収を促進し、血液中のカルシウムを骨まで運ぶという役割があります。カルシウムは吸収されにくい栄養素なのでビタミンDと合わせて摂取するというのが大事なのです。


ではビタミンDは何を食べればいいのだろう?というお話になるわけですが、鮭、かつお、木くらげ、干し椎茸などです。ちなみにちりめんじゃこはビタミンDもカルシウムも豊富に含まれていますのでまさに一石二鳥の食品だと思います。

ビタミンDは日光(紫外線)に当たることでも体内で生成することが出来ます。夏であれば15-30分日光に当たるといいそうです。ちょうど昨日のドラマのラジエーションハウスでも小さな男の子が日光に当たらなさすぎて、ビタミンDが足りずにくる病だと診断されていましたね。
ただ、やはりある程度の年齢になると食事と紫外線でもビタミンDは不足してしまうのが現状です。25(OH)Dといって採血で血中のビタミンD濃度を測定出来る検査項目があります(1施設で1回のみしか測定は出来ません)。当院でもかなりの人数測定していますが、ビタミン濃度が充足されていた方はたったの2人程度でした。それくらい日本人はどうしてもビタミンD不足に陥りやすい民族なのです。


食事と生活では限界があります。ですのでビタミンDのお薬を継続して内服する、ということが骨粗鬆症治療の第一歩です。みなさんコツコツと頑張りましょう!私も応援しています!

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