私も今年で36歳となりました。
現役バリバリで陸上競技をしていた頃から20年。
35歳を超えてると、疲れやすくなったとか、痩せにくくなったという話をよく聞きます。
それもそのはず、何も運動をしないと筋肉量は毎年0.5%~0.7%減っていきます。
そして、筋肉量が減ると、基礎代謝が落ちます。
基礎代謝が落ちると、昔と同じものを食べていてもカロリー過多になり、太りやすくなります。
0.5%~0.7%の筋肉量とは、体重にもよりますが、重量にすると200~300gです。
【 例えば、30歳女性の場合 】
・体重50kgで、体脂肪率が23%だとします
・脂肪量は=11.5kg
・除脂肪体重は=38.5kg
50歳になっても体重が同じで、年々200gの筋肉が失われ、それがそのまま脂肪に変わったと仮定します。
20年で失われて、脂肪になる量は
200g × 20(年) = 4000g = 4kg
脂肪は4kg増えて=15.5kg
除脂肪体重は4kg減って=34.5kg
ということは、体脂肪率は
15.5kg÷50kg=0.31
体脂肪率=31%という事になります。
女性は体脂肪率が30%以上になると「軽度肥満」の部類になります。
筋肉量が減っているという事は基礎代謝も落ちているので、実際は体重50㎏をキープするのは難しいでしょう。
さらに50歳を超えたら筋肉が減る速度は加速し、1~2%ずつ減っていきます。
60歳を超えたら3%ずつに加速します。
そして80歳になると、筋肉量は30歳の時の半分となってしまいます。
今、30代前後の方、筋肉量が半分になってしまった自分を具体的に想像できますか?
歩行したり、物を持ち上げたり、階段を上ったりといった普段の生活の中での動きが、どれほど困難になるのか。
まして、今でも階段を上るのがキツいという30代の方は注意が必要だと思います。
骨密度は、運動をすると、その刺激により骨密度が高くなり、骨が強くなります。
中高年に多い骨粗鬆症は、骨がスカスカになって骨折しやすくなってしまう症状ですが、運動を習慣化して骨を強くすれば、防ぐ事が出来ます。
運動をして骨に刺激を与えてやれば、骨に必要なカルシウムなどがスムーズに摂り込まれやすくなります。
筋トレをすると成長ホルモンが分泌されるので、骨の新陳代謝を高め、新しい細胞がつくられます。
現代人は昔の人ほど運動量がありません。
洗濯一つとっても、かなりの運動量の差があります。
70年前は洗濯機もありませんでしたので、井戸で汲んだ水をたらいに入れ、洗濯板でごしごし洗濯し、絞って、それを物干し竿に釣り上げる。
洗濯をする為に、どれだけのスクワットやデッドリフト、フロントレイズが含まれていたことか。
それが今では洗濯乾燥機なら指先一本で終了〜。
買い物をするには、肉屋は肉屋へ、八百屋は八百屋へ、文房具屋は文房具屋へ。
車もないので、買ったものは手で持って帰らなければなりませんでした。
それだけでかなりの筋トレです。
そんなこと言っても、便利になってしまった今、昔のような生活に戻れない。
だからこそ、現代人は意識して毎日動く必要があります。
人間は、動くように作られています。動かないとどこかおかしくなります。
たくさんの運動をする必要はありません。
今日から、筋トレを始めよう!
今日から、10キロ走ろう!
というのは難しいですし、それを続ける気持ちのモチベーションを持ち続けるのも難しい。
健康を維持する為に必要な運動は、わずかです。
私もすごく運動しているように見られていますが、週4日、約2時間の筋トレをやっているだけです。
1日、24時間もある中の、たった2時間。
まずは、家で出来る筋トレを一日10回でも良いのでやってみましょう!
それにプラスして、日々の生活の中で運動量を増やす事をオススメします!
例えば、洗濯物の入った籠を床に置いてみる。これだけでスクワットが10~15回入ります。
駅を一つ前で降りて歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったり、出来る事は色々あると思います。
座ったままが多い生活は、喫煙よりも不健康だと言われています。
現に何もしないでいると筋肉は衰え、身も心も退化していってしまいます。
今日から始めても遅くはありません。
どんなに小さな事からでも良いので、出来る事から始め、重力と老化と戦いましょう!