日別アーカイブ: 2017年2月8日

リウマチのリハビリテーション

皆様こんにちは リハビリの串崎です。
リハビリテーション専門病院でのリウマチの患者さんは、体の変形や腱鞘炎等で、歩行や日常生活動作が不自由な患者さんが殆どでした。        
当院での患者さんは、変形も少なく、通院や日常生活が一応可能な患者さんが多く、従って、リハビリテーションを実施する際の目標設定や長期や短期のリハビリ計画等の策定に困りましたが、患者さんの希望を優先し、院長の指示をもとにして作成しました。 
リウマチは健康保険でのリハビリ期間の制限がないので、患者さんとの信頼関係を築きながら、少し厳しめのリハビリを長期間繰り返し実施しました。
約1年を過ぎた頃から、寒い冬を痛む事なく過ごせたとの声が多く、またシェーグレン症状が緩和され、口が乾くことなく、夜間もよく眠れた、寒さで指が白くなり、しびれが止まった等の声を聴くようになりました。
内心は喜びながらも、しかしリウマチの専門医でもある院長の薬のさじ加減によるコントロールの効果と説明しました。
しかし、他院からリハビリだけで来られていて、痛み止めや、ステロイド薬を毎日服用から週1に減らせたとの声を聴いて、これからは、今まで実施したリハビリの内容、具体的には、関節維持のためのAKA療法、胸郭の変形等による酸素不足予防の為の呼吸理学療法、頸椎の変形により起こる顎関節症を含む口腔理学療法、不安解消の為の自律神経調整、浮腫に対してのリンパドレナージュ等とりハビリ効果との関連性を検証確認しながら、スキルアップにつなげ、リウマチ科を標榜しているクリニックのリハビリとして地域の皆様のお役に立てる様になりたいと思います。

補足
※リウマチは、関節、筋肉、骨、靭帯、腱などの痛みとこわばり等の総称で、体の中のいたるところで痛みや炎症が発生し、すぐに治まることなく長引き、患者さんは慢性的な痛みや炎症に悩まされています。 
※シェーグレン症候群は眼の乾燥感や唾液腺炎を特徴とする病気で関節リウマチに合併した患者さんは、口の乾燥の為に夜間にペットボトルの水が欠かせず、睡眠不足になったりします。