日別アーカイブ: 2016年7月10日

リハビリテーションとは・・・

皆様 こんにちは 理学療法士の串崎です。
今回はリハビリテーション業務を遂行する際のモットーについて述べさせて頂きます。

リハビリテーションは、第二次世界大戦中に米国の軍医ラスクによって提唱され1960年代に日本に導入されました。
予防医学、治療医学に次ぐ第3相の医学とも言われ、整形外科に限定されない幅広い内容を含んでいることで表記に関しても規制された時期が過去にありました。

当院ではリハビリテーションへの関心が高く、また障害認定医でもある院長の下でリハビリテーションを行っています。
歩行を含む運動、バランス、筋肉の動きを含む動作分析など、スタッフによってそれぞれ重きを置くところは異なりますが、チーム医療であるリハビリテーションの思想に沿ってスタッフ間の意志の疎通を常に図りながら行っています。
また、予約時に担当者を自由に選んでいただけるようなシステムも採用しています。
従って科内設備も リハビリテーションの中の理学療法の一分野である電気治療器、温熱治療器、牽引治療器等を最小限に抑えて、個別対応主体となっています。
具体的には院長の診断をもとに評価して、実施計画書を作成し、痛みの緩和だけでなくその人の身体的状況、将来的な変形の予測、それに伴うリスク面などを考えて訓練や、自宅での運動などを指導し、その経過を観察しています。

私のモットーは痛みの緩和を最優先にしながら、呼吸を含めた口腔リハビリテーションです。
人が健康で長生きする為の必要項目の順位は呼吸、食事、運動、想念です。
当院の周辺は健康教室やスポーツジムなどが多い事もあって、ご高齢でもご利用されている方がたくさんいらっしゃいます。
確かに筋肉は年齢に関係なく強化されますが、しかし心肺機能や関節などへの負担から発生する弊害も無視できません。

顎関節症から口腔の変異、舌の機能低下や位置的な後退による気管や食道への圧迫、更には呼吸不全による慢性的な酸素不足、あるいは誤嚥による肺炎などを引き起こします。
ちなみに肺炎は三大死因の一つに浮上していますし、酸素不足は病気の受け皿となるだけでなく、睡眠時のこむら返りなどの一因にもなります。

毎回、最後まで読んでいただき、感謝申し上げます。今後とも片岡整形外科リウマチ科のリハビリテーション科をよろしくお願い申し上げます。

最後に、突然の病気や障害で失意の中の状態からの転換を図る事もリハビリテーション業務の障害受容の一環ですが その際に私は、まず脳への負担を緩和する為に、次の方丈記からの一節を念頭において、無の状態になれるように指導しています。

『行く河の流れは絶えずして、しかも、元の水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる例なし。世の中にある、人と栖と、またかくのごとし。』