橘という花

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

前回、菖蒲湯のことをかいたところ、患者さんから思わぬお褒めを頂きましたので、調子に乗ってもう少し続けてみます。

先日、『鯉のぼり』を子供が歌っていました。

甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空(なかぞら)を 橘(たちばな)かおる朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

甍というのは瓦のことですが、あんまり意味は分かっていないようです。とにかく、時期は過ぎつつあるので、初夏の歌、『夏は来ぬ』を教えました。(小学生の時にこの曲名を見て、『なつはこぬ』だと思って、おかしな歌だなと思ったことを覚えています。)

歌詞を調べると、3番は

橘の薫る軒端の 窓近く蛍飛びかい おこたり諌むる 夏は来ぬ

ここにも橘が出てきます。それほど、は初夏と強く結びついた花のようです。ミカンの仲間ということだけは知っていましたが、まだ見た事はありません。実は、雛人形にも橘は飾られています。お内裏様側に橘、お雛様側に桜があります。これは右近の橘左近の桜で、平安京内裏にある紫宸殿にあったものだそうです。

800px-Hina_matsuri_display

それにしても、童謡で怠りを諌むるというのは、いかに蛍雪の功とはいえ、なかなか厳しい歌詞です。昔の人はそれほど勤勉だったということなのでしょう。次回も、もうすこし夏は来ぬについて書こうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です