実践なき理論、理論なき実践

皆様こんにちは 理学療法士の串崎です

リハビリテーション科では、8名のスタッフが個別訓練で、手の温かみを直接伝えながら筋肉をほぐしたり、関節を微調整したり、姿勢の矯正などを行っています。

今回は刺激を加える場所や方向に関する座右の銘を述べさせていただきます。    「実践なき理論は無力であり、理論なき実践は暴力である」 哲学者カントの書物にも似た言葉がありますが 私は先輩の指導を受けて以来、常に頭においています。

院長の診断や処方をもとに状況を確認して治療部位の筋肉、骨、関節、内臓などをイメージしながら、ここまで積み上げた臨床体験をもとに場所や方向を決めて刺激を加えることで反応を引き出して治療効果を得ますが、その際 自分の頭で勝手に結論を出して試すことだけは絶対にしないように心がけています。

顎関節を含む口腔機能は呼吸や摂食嚥下に関して重要な作用がありますが医科と歯科の狭間にあって理論や実践記録に乏しい現状です。

幸いここでは症例数が多いこともあって、顎関節の開口障害や、影響を及ぼすと考えられている頭痛や耳鳴り、自律神経失調などの不定愁訴や脊柱の変形、バランスなどにも関心をもって、理論にもとずく実践、実践にもとずく理論を地道に積み上げることで、結果的にそれが治療効果にもつながっています。

将来的には摂食嚥下を含む口腔リハビリへも移行していきたいと考えています。

最後まで読んで下さった皆様に感謝申し上げます、今後とも片岡整形外科リウマチ科のリハビリテーション科をよろしくお願い申し上げます。

実践なき理論、理論なき実践」への1件のフィードバック

  1. 長い臨床経験と探究心を持ち合わせた、串崎先生のブログを拝読し、感動致しました。
    世代の違う理学療法士の方々にはどのように感じたかは分かりませんが、今後深く斟酌されたいキーワードがあったかと思います。
    気づきのあった方はこのブログでぜひご自身の言葉で表現されることを楽しみにしております。
    よろしくお願い致します。

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