リウマチが心配

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

開院して一週間あまり、予想より多くの患者さんに来ていただきましたが、その中でも私の予想をはるかに越えたのが、「リウマチが心配」とおっしゃる患者さんです。

「手がこわばる」「両手の指や膝がいたい」「親や兄弟がリウマチにかかっている」などいずれも医学的にもリウマチを疑う状況ですが、開院を待っていたという方が毎日お見えになります。

これまでもリウマチ専門外来などで患者さんを診てきましたが、その際は地域のかかりつけ医からの紹介も多く、比較的重症の患者さんを中心に治療してきました。

しかし、実際はもっと多くの患者さんが比較的軽症の段階からリウマチを心配されているにもかかわらず、どこへ行けばいいかわからないという状態に置かれていたようです。というのも比較的軽症のリウマチの診断は非常に難しい場合も多く、たとえば子供に多いリンゴ病に大人がかかるとリウマチに非常によく似た症状となることがあります。こういう方は自然に治ることが多いのですが、抗リウマチ薬を投与してしまうと自然に治ったのか、薬でコントロールされているのかわからなくなり、薬を止めることが難しくなります。このようなことを含めてきちんと説明されている患者さんは案外少ないのかもしれません。

一口にリウマチといっても、非常に奥が深く、全てを見通すのは並大抵ではありません。私自身、講演会や学会などへ参加するとまだまだ学ぶことも多いのです。また、幸い友人に信頼できる専門家が多数いるため、何かあればすぐに相談できるのは大変恵まれた状況と言えます。そのようにして得た知識をすこしでも患者さんに還元できればと思いながら、日々を過ごしています。

 

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