日別アーカイブ: 2018年2月24日

手の打撲や捻挫では、指輪をはずしましょう

今年に入ってから、指輪をした手に怪我をされた方が数名来院されました。いずれも受傷から数時間以上たっており、指は腫れていて、指輪を抜くことができず、すこし指輪が皮膚に食い込んでいる状態でした。指輪を切るのは困るといわれましたので、氷で冷やすことと安静を指示し、もし指輪がひどく締め付けるようなら、救急車を呼んではずしてもらうように説明しました。

幸い、その後は指の腫れも改善し、指輪もそのままで治ってきています。

ただ、実際に指の腫れにより、指輪が締め付けて循環障害を起こし、指輪を金属用のカッターで切らなければならなくなったケースはあります。その時は、指輪が皮膚に埋まったようになっていることもあり、皮膚に傷がつくのを避けられないこともあります。

ですから、指輪をしている腕や手をぶつけたりしたら、すぐに指輪を外し、ぶつけた部分をできるだけ冷やしてください。怪我した部分の腫れを抑えることで、その後の治療効果も良くなります。痛みもあり、仕事中などだとなかなか落ち着いて処置するのが難しいと思いますが、まず指輪をはずして冷やすということは覚えておいてください。