リウマチ患者さんの痛み

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

暑い日や激しい雨があって、なかなか秋らしい爽やかな日が来ませんが、いかがお過ごしでしょうか?

当院はリウマチ科を標榜していますので、ほかの病院で治療を受けておられる患者さんも時々お見えになります。多くの患者さんは、別にその病院に不満がある訳ではなく、当院が夜までやっているとか、診てもらっている先生は信頼しているが、知り合いが違う治療を受けているというのは訊きにくいとか、そんな理由です。

その中で、比較的多いのは薬の量や種類がこれでいいのか、というものです。血液検査の値は安定しているが、ときどき使っていても痛くなるから薬の増量や変更が必要ではないかと訊かれます。

こういうとき、リウマチの関節痛には2種類あるとお話しています。

ひとつはリウマチの炎症による関節炎です。このときは、複数の関節が腫れたり、すこし動かしても痛くなったりします。こういう症状が続くなら、薬の増量や増量によって関節の炎症を抑える必要があります。

もうひとつは、関節の変形による痛みです。リウマチ治療のゴールは関節破壊の抑制ですが、一旦起こってしまった変形を改善するのは手術以外ではまだ困難です。この変形が原因である痛みは、生物学的製剤でも改善は難しく、痛みがひどいなら手術が必要という事になります。

このように、リウマチの痛みといっても、正確な診察と検査が必要ですので、気になる方は専門の先生とよく相談されて、治療方針を決められることをお勧めします。

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