月別アーカイブ: 2016年3月

介護保険審査会

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

2016年4月からの介護保険審査会の委員を豊中市から委嘱されています。まだ開院から半年余りの若輩ですから、一旦はお断りしたのですが、再度お声をかけて頂きましたので謹んでお受けいたしました。

そこで3月17日は診察終了後に、豊中市福祉会館へ事前の説明を受けに行きました。当たり前ですが、審査は書類を読んで、厳正に行う必要がありますから、豊中市の職員さんからマンツーマンで1時間半しっかりと説明をして頂きました。

私自身、通院中の患者さんからも介護保険の書類を依頼されることは多いのですが、一体どういうシステムで審査されているのか実際のところは詳しく知りませんでした。しかし、担当の職員さんの話を伺って、システマチックに審査が行えるように工夫されていることにも感心したのですが、予測を上回る高齢化のために介護保険の申請数もうなぎ上りであり、多くの人の膨大な労力がつぎ込まれていると知った時には、二度びっくりしました。

蛇足ですが、書類の審査では申請された方の名前や担当医の名前は見えないようにしてあり、審査会の委員が書いた書類だから手心を加えるというようなことはできませんので、平等公平に審査は行われます。

個人情報保護の観点から審査会自体は非公開であり、あまり詳しいことは言えないのですが、世界最先端のスピードで超高齢化が進んでいる日本では、医療保険のみならず介護保険も非常に重要な資源です。最大多数の最大幸福という当たり前のことを達成するために、非常に大きな労力と費用がつぎ込まれているのですから、心して審査に当たりたいと思います。当院のキャッチフレーズである『地域をつなぐ笑顔の医療』のためにも、微力を尽くすつもりです。

 

朝礼 

リハビリテーション科 理学療法士の串崎です。

リハビリテーション科は誕生して数か月ですが、この春には理学療法士の増員を含め10名体制になり、地域の皆様への更なるきめ細かなお世話ができる予定です。

私は自己研鑽目的で多くの職場を体験してきましたが、当院にしかないもの、それは開始前の朝礼です。

院長の方針は目標を設定しオーラを出しながらスパルタ式で引っ張るカリスマ型ではなく オーラを抑えた横から目線で職員に問いかけ、潜在能力を最大限引き出す変革型方式です。 これはラグビーの五郎丸が大学で内竹監督から受けた事で広く知れ渡りました。

従って、毎朝の朝礼は目標設定、努力目標等なく約1分以内で終わります。半年以上継続して感じる事は、毎朝顔を合わせるためか、自主性とスタッフ間の思いやりや連帯感が増したことです。

もちろん改善すべき点はありますが、大きなトラブルもなく開院以来順調に推移しています。

最後まで読んで下さった皆様にお礼申し上げます、今後とも片岡整形外科リウマチ科のリハビリテーション科をよろしくお願い申し上げます。

春も近づいています

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

3月5日土曜は、本当に春らしい陽気でした。診察終了後、当院からご紹介して入院されている患者さんのお見舞いに出かけた後に、市立豊中病院病診連携の会に出かけました。

日頃、患者さんのご紹介をお願いしており、顔見知りの先生も多い中で、珍しい症例や見落としがちな症例についての討論がありました。鎖骨偽関節に伴う動脈性胸郭出口症候群(鎖骨下動脈閉塞)の症例で、静脈性胸郭出口症候群の経験がありましたので、「質問をさせて頂きました。症例検討の後には肩疾患の講演を聞きました。主に腱板断裂のお話でしたが、断裂部は3年程度拡大するとのことで、、挙上不能になる前に修復するのが望ましいという話でした。年齢としては72.3歳の患者さんが多いとのことで、齢だから手術をしないということはないようです。ただし、術後3カ月は腕の挙上禁止ですから、リハビリを充分理解できる人でないと、再断裂するのでそこには十分留意されているとのことでした。また、肩の痛みに後方からの注射で除痛されているという話は、当院でもよく行っている方法でしたので、それでよかったのだと再認識できました。当院でも、頸や肩の痛みの患者さんが非常に多いので、非常に参考になりました。日常の診療の疑問を少しでも解決できるようにこれからもできるだけ多くの人のお話を聴きたいと思います。

 

こんにちは

お休みの日パン教室に行ってきました。先生に教わりながら作って焼きたてを、美味しく頂きました。

お持ち帰りも有るので、夜 シチューとサラダをして、またまた頂きました^_^

随分暖かくなってきましたが、寒の戻りも有るようなので、風邪ひかないようにお気を付け下さい。

リハビリ助手の田中でした。

3月になりました~血管炎の講演会に行きました

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

3月3日木曜はまだまだ寒い一日でしたが、診察終了後に夕方から血管炎症候群の講演を聴いてきました。国立循環器病研究センター関連で循環器の医師が集まる会でしたが、当院も連携させていただいています大阪大学免疫アレルギー内科の先生のお話でしたので参加してきました。

血管炎症候群は膠原病の一種で多くの疾患を含んでいます(個々の疾患についてはこちらを参考にしてください。)が、リウマチを見ている性質上、常に気にはしていますがなかなか診断が難しいことも多いのが実情です。

話は血管炎の分類から免疫の基礎、生物学的製剤の総論のあとにいくつか症例を提示されました。非常にインパクトのある症例ばかりでしたが、とくに10代の女性がSLEを発症し、数週で下肢切断に至った症例には、非常に驚きました。足の痛みで整形外科を受診される患者さんは非常に多く、このような劇症型血管炎の患者さんの存在を知らないと、命を落とす可能性さえあるわけですから、勉強というものは大事だと改めて思いました。また、高安病(大動脈炎症候群ともいいますが、日本で発見された病気です。)では、頚部痛で発症し、数年も診断がつかないこともよくあるそうです。(ドクターGでも放送されていました。)こちらも整形外科に受診される方が多いそうです。その他にもベーチェット病の症例なども、症状だけなら整形外科に来られそうですから、気を付けようと思わされる非常に内容の濃い講演でした。会場は満員で(私も予備の椅子に座っていました)、時間が超過していたにもかかわらず、質問がいくつもあり、非常に活気のある会でした。

講演終了後の懇親会では、講師の先生が主導されている関節リウマチの新規薬剤の治験の依頼が来ていたこともあり、その件も含めていくつかの質問とお礼を述べてさせて頂きました。開業医には、総合診療的な要素が多いため、今後もできるだけ多くの分野のことを学んでいかなければならないのですが、本当に意味のある会でした。