日別アーカイブ: 2016年1月10日

今年最初の勉強

千里中央駅直結 SENRITOよみうり片岡整形外科リウマチ科です。

1月9日に大阪大学整形外科の新年講演会に行ってきました。年初めとあって、多くの参加者があり、用意された椅子が足りなくなるほど盛況でした。

講演は慶應義塾大学の先生による思春期の脊椎側弯症についてです。初めに、慶應大学は福沢諭吉により設立されていますが、その福沢は大阪大学の源流である適塾出身ということで、慶應大学と大阪大学は親戚ですと言われていました。

さて本題の側弯症ですが、現在では側弯が進行するかどうかの判断や治療も進歩し、美容的な面でも手術を行うことが多くなっているとのことでした。もちろん、装具による保存療法は徹底的に行われるようですが、学校へ大きな装具をつけていくのは心理的な負担が大きいとのことで、そこが悩ましいとおっしゃっていました。その後に、3000人程度の中学生を調査しての危険因子の結果を示されました。その結果は、座る姿勢や睡眠時間、受動喫煙、出産時の状況などは側弯症と無関係ですが、側弯になりやすい可能性のあるスポーツもあるようで、今後もっと検討されるとのことでした。

外見にもっとも気を使う年齢での背骨の変形は機能的な障害が少なくても、生活に、もっといえばその後の人生に影響をあたえかねません。演者の先生のそのような思いが伝わってくるお話しでした。

その後の懇親会ではこれまでお世話になった先生方に多くお会いできて、非常に楽しく過ごしました。ただお正月ということもあり、すこし飲みすぎてしまったことは反省しています。